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2008/05/22(木)
「悪/夢探偵」
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「悪夢/探偵」をDVDで借りてきました。 本編の前の番宣で2の広告が入っていたので、地上波を待てば良かったかも知れない。
内容は、ビジュアル面で好みでした。 そもそも、それが目的で借りたので目的は達成ですが。
暗い、陰鬱で現実感の薄い光景の中。
黒いコート一枚の主人公(松田○平)。 黒髪で無精髭で、暗い顔をして駄目なことを呟く完全な根暗。 首吊り自殺を試みたり、他者の内面に落ち込んだり。 大体、それだけで内容としてはクリアです。 刑事の方はおまけとして見ました。
狂気的な怪物に襲われる死んでいく、グロテスクな光景。 血飛沫に、自殺したがる人間達の駄目さが生々しい。
音響は、BGMを好む私にはいまいちで台詞もなかなか聞き取れなかったのですが、怪物の物音だけは秀逸。 ばたばたという、足音と、振り回した柔らかい物が当たる音。 がちゃがちゃと音を立てて壊れる周囲の音響と相まって、シュバンクマイエ/ルを好む者にはたまりませんでした。 騒音のパニックが好き。 焦燥感と非現実の光景が合わさると、シュールになる。
小説で黒い「レインコート」と読んだ気がするのですが。 あれは映像上では、レインコートではないですよね? 何にせよ、小説は読んでおくべきだと思いました。 じゃないと何だか、よく分からない。 前置きがないと楽しめない作品も嫌いではないです。
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