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2008/04/09(水)
点と線
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いつか綺麗に死ねる日の為に、毎日を生きているのだと思う。 それはずっとそうなのだけど、昔と今では意味が違う。
何故だか飢えてしまうことがあって。 それに引かれて、色々してみたり、無意味なことに挑戦する。 十代の頃は特に酷くて、無意味なことばかりして。 それでも満たされないので、ずっと焦っていた。 危ないことや悪そうなことをして、気を紛らわしてみてた。 全部後で空しさに変わると分かっても、繰り返してばかり。 そういう時期が自分にあったという事に、今では時々残酷な気持ちになる。
今も飢えることはあるけれど、これが一生続くことを知っている。 特別なんかじゃない。 意味もない。 空腹とも眠気とも同じもの。 誰もが必ず持っていて、それがただただ続くもの。
「点が線になる」時、線は点で出来ている。 命というものは、そういう現象なのだと思う。 線が線である為に点は必要だけど、太い線なら点が一つ無くなっても線のまま。 点は確実に必要だけど、必ずその一つが必要なわけじゃない。 一つ一つの点が点である必要なんて無いし、意味も無い。 ただ、点がどんな点でもそこに存在することで線になる。 線が何かを形作るかとか、そういうことは点が考えることじゃない。 そもそも点には察する力なんて無いから、ただ線の一部であるのだと思う。
私という点が、どんな線の一部であるか考えるのは楽しい。 その行く末を心配するのも楽しい娯楽であると思う。 役目を終えた時に、自分のいた位置に満足出来ればそれが最高だと思う。
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