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2008/03/08(土)
成長
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何年か前のことを夢に見て、思い出した。
第二次成長を超えた従兄弟を見て、嫉妬した。 男性としての身体が、酷く、羨ましかった。 滅多に強くものを思わない自分の気持ちが動いたのがそんな部分で、どうしていいか分からなかった。 浅ましいというには、何故だか「正しい」願望の様な気がして。
嘲笑出来ないほど必死過で、悲しいと思うには可笑しい気分。 虚しくて虚しくて、苛立たしさが乾燥する。 もしかしたら自分はトランスセクシュアルなのだろうかとも迷うのだけれど、ただ自分に無い力強さが羨ましいだけかもしれない。 何にしろもうこのまま生きると、そう望みたいと思っているのに。 どうして自分は、考える通りに思ってくれないのか。 今更なのに。 ここまでこうしてやってきたのに。 脳の反射的な動揺にここまで落ち込まされる自分が、酷く惨め。
今の自分には満足している、不満は無い。 怪我はしたくないし、どこも欠損したくない。 でももしも事故にでもあって、足が一本欠けたり、腕が片方無くなったりしても。 或いはもっと直球に、生殖能力を失ったとしたら。 自分はきっと、安心してしまう。 落ち込まないでいられる強い人の様に振舞って、迷う前に諦められたことを感謝するんだろう。 我侭が言える、許される状態になるのを待って思う存分、立ち直る為に必要であるかのようにしてカミングアウトをして。 そうして環境の中の自分を破壊して、新しい自分かの様に本性を晒して。 そうでもないと、決して何か自分から動こうとしたりはしない。 浅ましいとは、こういうことかと、思う。
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