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2008/02/05(火)
「淫乱」
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「淫乱」という単語に興味を持った。
どういう意味の言葉なのか、実はよく知らないから。 何故男女でも同性でも「受身」側に対してばかり使われるのか。 そもそも、貶す言葉の様に思っていたけれど本当に悪い意味の言葉なのか。
大辞泉では、「淫乱」と引くと「色欲をほしいままにしてみだらなこと。また、そのさま。」となっている。
では、色欲とは?ほしいままとは?
「色欲」は「男女間の性的な欲望。情欲/色情と物欲/仏語。感覚的な欲望」 「ほしいまま」は「思いのままに振る舞うさま。自分のしたいようにするさま」
総合すると、「性的な欲望のままに振舞う」という意味だろうか。 性的な欲望のままに行動するとなると、確かにあまり良いイメージではない。 ベッドの中での話ならば、性的な欲望のままに振舞ってくれるのはエロくて素敵な気もするが。 「したいように」というのが自分勝手なイメージなのだろうか。 個人的には、性欲が行動に影響するのは男性側のイメージなのだが。
類語は「好色」「猥ら・淫ら」。 「好色」は「異性に対してともすればみだらな気持ちを抱くこと。/美しい容色。また、美女/遊女」 「猥ら・淫ら」は「「乱れる」「乱り」と同源。(男女の関係が)性的に乱れていること。ふしだらである・こと(さま)。」
つまりは、「性的にだらしがなく乱れている様」という様な意味で使うのが適当なのだろう。
どうも、見かける分には「多情」という使われ方をしている様な気がしているのだけど。
けれど気になって調べてみたら、「多情」という言葉も「浮気(移り気)」という意味だった。 私は「性欲が旺盛」という様な意味だと思っていたのに。 そもそも、「性欲が旺盛」という意味の単語にどうして悪いイメージがあるのか知りたかったのだし。
じゃあ本当に「性欲が旺盛」という意味を持つ単語は何なのだろう。 「多淫」=「性的欲望が旺盛なこと。淫事が過多であること。また、そのさま」だろうか? 「貪淫(どんいん)」「ひどく色を好むこと/みだりに求めること」かもしれない。
調べる過程で気に入ったのは「色情狂」。 意味は「色情が激しく性的に正常でない行動をすること。また、その人。いろきちがい」。 「しきじやうきやう」と書いても良い感じ。 「エッチ」は多少古いけれど、意味は「性的にいやらしいさま。また、そういう人」なので意外と正しいかもしれない。 「ふしだら」は「けじめがなく、だらしないこと」なので少し違う。 「卑猥」は好きな単語なのだが、「下品でみだらな・こと(さま)」なので完全に貶し言葉だった。 ちなみに「淫猥」は「性的に下品でみだらな・こと(さま)。卑猥」で同じ意味らしい。
「醜猥」も良い。 「みにくくけがらわしい・こと(さま)」なんて、冴えている。
だが、結局性的な関係が乱れていることを責める言葉はあっても、性欲が旺盛なことを責めるに適当な言葉は分からなかった。 性欲が旺盛なのは、悪いことではないのだし。 エロい、という概念は意外と新しいのかもしれない。
それはそうとして、こんなこと真面目に考える自分は本当病気みたい。 Natutatism全員で話し合っていることもあるから、皆おかしいのでしょうね。
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