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2008/11/04(火)
無音
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指を噛み切りたくなる。 無言なのに、頭の中でずっと声が上がっている。 周囲が無音になるとそれが聞こえて、眠れない。
少し遮断の必要があるかもしれない。 ネットは便利だ。 人の情報を得られるのは快感だ。 けれど、一方通行の様で実はそうでもない。 環境が人間を作るように、私も情報に作られる。 少し一人きりで鬱屈しないと、私が何も無くなってしまう。 大多数の一人にはなりきれない自分を、忘れてはいけない。 孤独は必要な感覚で、痛覚と同じぐらいに必然だ。
けれど、どうしたことか空っぽになってしまっている。 何も無い感覚がある。 不満や情念や欲求や激怒が、私には予想以上に必要なようだ。 幸福は案外、私に優しくないのかもしれない。
学校に戻りたい。 あそこには、現実でありながら社会ではない、不思議な空間があった。 時間を限定され規則に区切られ、目的を与えられ保護される。 拘束の様でいてそうでもない。 平和なようでそうでもない。 あの空間が愛おしいし、懐かしい。 無論、憎く思う感情も有ったし、忘れてはいない。 ただ、今現在の自分においては憎しみと愛情は矛盾しない。
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