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2008/11/14(金)
擦り減る時間
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映画「アイランド」がTV放送されていたので途中から見た。 白色に鮮やかな色が映える、管理された世界。 あのビジョンは、それはそれで美しい。
ストーリーに関しては、面白かったとしか。 ああいう英雄ものは、確かに楽しい。
けれど私は、その後が見たい。 穏やかな世界で平和に、管理され生きてきた人間。 彼らが外の世界を見てどう思うのか。 国籍も無い人工の人間はどう扱われるのか。 何も知らない彼らが生活出来るように、誰が教育するのか。 助かると思っていたクライアント達はどうなるのか。 巨大な犯罪とそれにかけられた資金、資金の出資者。 何も平和には終わらないだろうな。 ひどい混乱と苦労が待っているだろう。 絶対に、「それでも前の方が良かった」と誰かが言うだろう。 人種差別だって、撤廃されればそれで終わりじゃない。 その後に彼らが自身の地位を獲得することがどれだけ苦しいか。 差別はした側の意識よりも、された側の状態の向上が難しい。 結局は所得の格差へ、犯罪の傾向へと、変化しただけで残ってしまう。
やはり、見たくない。 そんな苦しい物は、娯楽じゃない。
写真はデザフェス。 「●○ 上海乗風界水中心 ○●」様のブース。 http://fengshui.blog65.fc2.com/ このドールは、背後から眼窩を覗き見ること出来るのです。 人形の視点と言うテーマが、大変興味深く。
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