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2008/10/05(日)
妄愛痴情
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<季節の花:桔梗 花言葉:変わらぬ愛・誠実・従順 >
幾らでも、好く分だけ好いてやると約束されたい。 報復じみた執着を保証されたい。 疑う必要性の要らない関係に縋りたい。 他を全て手放し楽になることへの言い訳を自分に押し付けたい。
万全の理想的な人生の終焉まで含んだ完成を希望されたい。 苗木の様に矯正され剪定されたい。 死んでしまえと望まれたい。 それに対する反抗の無さを以てやっと自分を赦したい。 そもそも咎られるほど価値が有るとか、ただ勝手に信じてるだけ。 人との関係に耐える自分を演出して浸りたいだけなんだろう。
そうやって人を利用しようとする。 むしろそれが私の支配であり、所有であり、強姦にさえなるというのに。 そんなものしか愛情と認めようとしないから、楽では有る。 非情という名前の怠惰。 博愛を偽る無関心と無意欲。 強欲なくせに、欲求に目的を与えてやる気もないから、決して満足はしない。 死んでも欲するまま、ただ欲して欲して欲して欲する快楽を欲する。 そういう性根の汚さが気力になる。 そういう穢れと傲慢しか動力を持っていない。
だから私は人であれない。 人はもっと楽しいだろう心地良いだろうと、羨む為に。 欲求のテーマを作る為に、ただの小細工で善を維持しようとする。 何も信じない癖に。 同じように、羨み欲する為にだけ孤独を厭うふりをする。 本当は寂しくなど思ったことはない。 沿いたいのではなく、所有してしまいたいだけだ。 その欲求を自分で認めないのは、ただ暇になるのを厭うから。
こうやって自分を貶めるふりをしながら、私は誰かを狙っている。 自分が利用するのに最も便利な人間を。 それでいて、利用されるという形で利用したがるのが本質。 だって、罪悪感は面倒だから。
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