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2007/09/20(木)
理想否定
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もっと生々しくて乾いた、卑俗な感じが欲しいです。 もしくは鬱々とした、無気力な感じ。 何と言うか、生活の中で人の精神にこびり付いた、暗い部分。 そのままならば何でもないけれど、積み重なって、そして一押しさえあればどうしようもなく全てが壊れてしまうような。 取り返しが付かないけれど飽くまでも日常と添っている。 慣性と惰性に引き摺られて付いた跡、或いは汚れ。
狂気、というには日常過ぎて。 でも確かに凶暴で。 それと分からないのが怖ろしい。 怖ろしいのに、曖昧としていて、それがまた怖ろしい。 怖ろしいのに、どこを向いても逃れられない。 その内に、逃れるよりも壊したくなる。 いつか、壊すことをうっとり想像するのが快感になる。 この、日常を暮らす人の精神の歪み。
人種差別、資本主義、男女差別、暴力的な性、貧困。 欝、リストカット、アダルト産業、抑圧。 どれも身近だと思うのです。 憎くて疎ましいけれどどこか愛おしくて、それが煩わしいのです。
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