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2007/07/28(土)
思い出
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誰もいない教室が好き。
放課後も好きだけど、昼間の方が好きかもしれない。 静かで暗くて明るくて。
最初にこの教室に座った生徒は、きっと卒業して生活して結婚したり病気になったりして、もう死んでいるんだろうなと。 そういう風に生きていく人間の列に、自分が並んでいるのだなと思う。 そう思うと、生きているのが少し楽になる。 死ぬのが少し楽しみになる。 自分を大切にし過ぎなくていいんだと思える。
頑張ってもいつかは死ぬ。 死んだら次の世代がある。 皆苦しんで楽しんでいくのだと思うのが幸せ。 私は生まれて消える塵の一つなのだと知れるのが幸せ。
それらを全部置いておいて、ただ静かで広い空間も好き。
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