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2007/04/27(金)
少女執着
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>拍手を下さった方へ 拍手を押して下さって有難う御座いました。 コメントを頂けるととても嬉しいです。 「ピクニックatハンキングロック」、探してみます。
‘少女’に付いて話し合ってみた結果、Natutatism全員の‘少女’に対する軒並みならぬ熱意が判明しました。 白痴美だけでなく、少女特有の気紛れで残酷なイメージや、少女と相対するイメージとの組み合わせまで、とても興味を引かれる対象です。
ざっとまとめてみましたが、映画では「エコール」と「シュバンクマイエルのアリス」が注目点でした。 「エコール」は一人しか見ていないのですが、映像の美しさは大変心惹かれます。 白で統一された服と、閉鎖された環境。 保護されていて閉鎖的で、禁欲的なぐらいに清楚を意図されたイメージ。 自分達が着ていた物にはあまり魅かれませんでしたが、制服自体は大変引かれる素材です。 「シュバンクマイエルのアリス」は、何より体感と皮膚感覚が無上です。 不気味でリアルな世界に彷徨う少女の無造作さが、無性に魅力的で。 指を舐めたり、枯れ葉を踏んだりするその五感を想像出来ます。 同時に、少女自体の指の柔らかさも想像出来ます。 ロリータ・コンプレックス的な意味だけではなく、自分自身の少女性の再発見にもなります。
ビジュアルだけで言うなら、「月琴島」の栗山千秋さんも好評でした。 赤い着物に、真っ黒な長髪。 非現実的な役を、現代人である彼女が演じているという空気が好きです。 あとは、↓のサイト様の「LOST CHILDREN」も好きです。 「Sanctus」 http://www.sanctus.jp やはり、少女時代特有の薄くて柔らかな皮膚感が。 強いて表現するなら、「さらさらした生々しさ」でしょうか; 難しいところです。
文学では「マルドゥック・スクランブル」がダントツでした。 高級少女娼婦をしていた主人公が、殺されかけて蘇生される。 力と同時に苦悩を持ち、自分の人生と自我を戦い勝ち取る小説です。 必死さと、思考・感覚の描写がリアルに伝わります。 近親相姦や裁判、法律や社会の、何が味方になってくれるのか。 守って貰えない少女が、搾取される側としてどう生活するのか。 創作として少女を血みどろにすると何だか虚飾的になってしまうと思うのですが、必死に戦い、自分の葛藤や過去とも戦わねばならない主人公は魅力的です。 漫画では「カルバニア物語」がお勧めですが、主人公は厳密には少女では有りません。 どちらかと言うと、女性としての強さの方が印象的でしょうか。 さっぱりとした可愛い絵柄なのですが、内容はファンタジーに有るまじきリアルさです。 政治や経済に関わろうとして、性別が障害になる。 跡取りになるにも、人間関係にしても、「女の癖に」と言われ続ける。 月経についての理解も得られなければ、性別だけを理由に大切な事情から排除されかけたりもする。 そういう世界で、人間として成長する少女の逞しさ。 けれど女でありたい、女であることを喜びたいと思う。 男女以前に、人間として立派に生きていきたいと願う。 女性であることときちんと向き合う姿勢が、非常に魅力的です。 王宮での生理に関する討論シーンをファンタジーで書かれたのはこの方が初めてではないでしょうか。
長くなりましたが、実際にはこの数倍も盛り上がりました。 女装少年から残酷系、ロリータ文化に未成年搾取。 新旧・東西含めて映画、写真、漫画に小説。 ゲームからPV、イラストに至るまで様々話題が及んでおります。 書き切れるものではありませんが、後々にも日記には書いていけたらと思っております。 貴重な御意見を有難う御座いました。
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