|
2006/09/11(月)
入院
|
|
|
もう随分と人でないような気分がします。
入院というと、色のイメージは純白のように思います。 私の場合は、くすんだオフホワイトです。 うっすらと他の色が入り混じった霞。 平坦で単調で退屈で、けれど義務と拘束の続く時間。 精神的には疲れます。 肉体的には元から消耗した状態なので、いつまでも意識が覚醒しません。 だらだらとゆるく解けて生温い半覚醒が続く状態。 長く続くと気が狂ってしまいそうです。 ふと、自分が狂っていることに気付く。 そんな壊れ方をしそうで怖いです。 その怖いという思いが、保護と管理に隔てられて薄くなっていく。 そういう場所です。
家に帰るのは好きです。 しかし過ぎた時間を思うと悲しいです。 ずっと、明日くるかもしれない死を考え続ける人生でした。 眠ったらもう目が覚めなくてもおかしくない人生が続きます。 勿体無いと、思うのです。 例え無駄な時間でも、無駄に過ごせる時間を自分で握っていたい。 例え動けない状態でも、望む場所にいられるだけで私にとっては嬉しいことです。
|
|
|