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2006/08/08(火)
Memento mori.
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戦争の話題が増えた事もあり、よく死を思う日々です。
死は常に身近な存在でした。 私の後ろに、壁一枚隔てて背中合わせに生活しているようなものです。
死も殺害も戦争も、果たして害なのか、悪なのか。 私は考えたくはないのです。 それは一人きりのものだから。 生も死も一人のものである以上、善も悪も私の中だけのことです。
殺害は悪いことか? それは根本的に問えない問いです。 何故悪いのか?何が悪いのか?
例えば私が何かに死を与えようとする時。 対象が人間でなければ許されるのか。 自己の為でなければ許されるのか。 無為の死と利益の為の死は違うのか。 大衆の死と個人の死の重さは違いを量ることが出来るのか。 どの死を見ても、何か一つでも正確に量ることが出来るだろうか。 比較なんて出来るのだろうか。
そして何よりも、自己の死と他人の死の違い。 それが明確すぎて、共有出来ない観念だと思うのです。 私の世界は私の死で終わってしまいますが、世界中のどんな死も単体では何かを変える事が無いからです。 人間が全員死ぬのと、一人を残して全員が死ぬのとでは違うか? 種の滅亡と単体の死では何が違うか。 死とは何か。
考えられない事なのです。 きっと、感じるものでいいのです。
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