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2006/08/24(木)
無力感
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普段から意識する事ではありますが、自分はとても無力です。 失礼を承知で書かせて頂くなら、これを読んで下さっている皆様も自分の希望に対してそれを実現する事の出来ない無力さを必ず持っていると思われます。
無論、全てを思い通りにする事は出来ません。 けれど、欲しい物やしたい事とは種類の違う事象に対する無力感も有ります。 例えば、何故か恥ずかしくなる単語では有りますが、自然破壊とか。 自然なんて破壊出来る物ではありませんからね。 実際は自分の住める環境の地盤を削り取っているだけの愚行です。 例えば、環境保全。例えば、人間関係。
どうしても、どうしても出来ない事は有ります。 頑張っても必死になっても動かせない事は存在するのです。 例えばそれがどんなに小さな事でも、変えられない事は存在する。
少しでも緑を保全したいのに、近所の森が毎日消えていっても何も出来ない。 受動喫煙が嫌いなのに、仲の良い友達の煙草さえ止められない。 会社にも人にも何も出来ない。 こんなに小さな事に対して、例え自分の方が確実に正しくても、それでも何一つ勝てない。 修正出来ない。直せない。そして、取り返しが付かない。
私の場合、その象徴は父親でした。 物覚えが付いた時から今まで、ずっと母を殴り続けている父です。 長い間とても悩んで、怒りと憎しみを感じています。 殺害と拘束と傷害以外に方法を思いつかないまま、私は家を出ました。 その間も父は母を殴っている事でしょう。 きっと父をどうにも出来ない間、私は生涯怒り続けていなくてはならないのです。
無力な自分に向き合おうと振り向くと、いつも余りにも近くにいるそれに衝突してダメージを被ります。 充分過ぎるほどに無力なのですね。
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