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2009/01/08(木)
境界線の混濁
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虚無感とか絶望感が‘明るく’なった時に、自分が一番望む状態に近くなっているように感じる。 そこに苦痛は無くて、孤独の正当さも必要性も素直に認められる。 正しく死ぬものとして生きることが出来て、世界が幽霊の様に優しい。 痛さの存在が、空気の存在の様に希薄になる。
日常の平穏に嫌気がさしたのは幼い頃のこと。 今は繰り返しの平坦と疲労が一筋に混じり合って、一種の安穏な陶酔へと変化する。 頭の中に光る灰色の筋が流れて、思考を分断し様々な脈絡から私の眼を隠してしまう。 だから、退屈も目に入らない。
どちらも多分、優しい柔らかい狂気の一種なのだと思う。 そこを境目として、動物の自分と人間の自分が溶け合っている。
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![](/user/natutatism/img/2009_1/8.jpg) |
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