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2008/05/30(金)
大阪ミッドナイトブルース
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その後どれ程の時間が経過しであろう。
夜は更け、辺りは漆黒の闇に包まれているが
俺達は相変わらずマーキーの中で乱痴気騒ぎだ。
がそろそろ脱落者も出て来た様なので 一旦車のあるミナミへと戻り新たな店へと場所を変え 再び呑み直そうという事に相成った。
マーキーに別れを告げ、俺達は次の目的地を目指す。
ふと気付くと先程までウザいぐらいに五月蠅いミヤタカズヤがいない。
いったいどこへ行ったのだ! と皆で捜していると
ON THE STREET! 路上で寝ていた。
とりあえずタクシーでの移動になるであろう。
早く起きないと皆に置いていかれる。
が起きない!
挙げ句の果てには
「先に行ってて。」などほざきだした。
見知らぬ街に置いてなどはいけない。
皆には先にミナミへと向ってもらい俺はこのどうしようもない酔っ払いの面倒を引き受けた。
泥酔のミヤタカズヤ。 起きてはくれたのだがかなりフラフラ。
何度も倒れるその姿に不安の色は隠せない。
なんとか大通り26号線までたどり着く。
深夜なのだがタクシーはまずまず走っている。
がしかしどのタクシーにも客が乗っている。
何台か客を乗せたタクシーが通り過ぎて行く。
やっと赤く光る空車の文字が光輝くタクシーがやってきた。
その時!!
泥酔ミヤタカズヤは突然転がり始めたのだ!
そのまま26号線へと飛び出し 往年の高嶋忠夫を彷彿させる 「イエ〜イ」を繰り出しタクシーの前へと立塞がる!
自信に満ち溢れた笑顔、天を劈かんと言わんばかりに突きたてられた親指。
彼はいったい何がしたいのだ?
呆気にとられる俺とジョニコ。
一歩間違えば死ぬかもしれないこの事態に ゲラゲラと笑い続ける泥酔ミヤタカズヤ。
あんまり人の事を言えた義理ではないが、
ミヤタカズヤ…あなたの未来が心配です。
この男、かなりのアルコール摂取により ウザタカズヤになっている。
とりあえず止まってくれたタクシーに乗り込む。
運転手は少し困った顔をしていたが 優しい人らしく先程の事には触れないでくれているみたいだ。
車内でミヤタカズヤのウザいテンションが続くかと不安になったが
さっきの前転で総ての力を使い果たしてのか?
かなり大人しくなっている。
そのまま大人しくしてくれる事を願う。
そんな夜はまだ終わらない…。
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