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2016/09/11(日)
不毛のなかの豊穣 雑草学
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都はるみが歌う「貴方の命」(小椋佳)のなかで『雑魚という名の魚はいない 雑草という名の草はない…』というフレーズがある。服部さんは雑草学の研究者で雑草という名の草はないと昭和天皇も言ったという。それは慧眼で昭和天皇を見直すことになる。 雑草と野草とは違うもので雑草という種は人間が改良して作った土壌で作られる穀物や野菜にすり寄って生き進化した植物だという。ま〜薬の副作用で起こる病気のようなものだと僕に分かりやすく説明した。つまり稲作を始めることによって稲にだけ特化して増えるイヌビエやアワ、キビの原種のものだという。世界に70億の人間が生き毎日食事をしなければならない現在、食料は賄えることは出来ないという。服部さんは雑草の中でこれからの食料に進化するだろう種の研究でもするのであろうか? 一方野草とは原野で他の生存競争に血道を争って成長するもので雑草よりかずっと厳しい中で成長しなければならないという。 おもしろい話のなかで一晩が更けた。 ひとりになって草を刈り、みょうがを収穫した。遠くを見ると山が少し変わっているように感じた。秋になったようだ。
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