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2016/05/03(火)
大仕事だ!
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失せものが出てきてホッとした。こういう時にひとついやな仕事をしようと立ち上がった。天気の様子を見ていると明日以降は下り坂のようだ。やってみるかと連泊でうろうろしているお客さんを送り出してから準備を始める。 便槽のくみ出しなんか誰も手伝ってくれるわけがない。いつもひとりで往生して終えるしかないじゃないか。ときどき跳ねっ返りが飛んでくるがこれも仕事のうちでウンコなんか血液から比べればきたないものじゃない。うまいもんでもないけれど。 昼過ぎまでに片付けて今度は池の掃除もやってみた。風が強くなってきたので仕事はこの辺で止めにして、ふと見ると7日ほど前に花の蜜に置いてやった羽の伸びないチョウが居る。奴さんはどうも椿の蜜を吸っていたようでお腹が膨らんでいる。必死に伸びない羽根をばたつかせているけれど飛べるはずもない。しょうがないからサイシンの花の中に置くとしっかりすがりついた。それでも少し外の景色や蜜を舐めたのだからよしとするか。 午前の風のなかで多くのチョウの飛ぶのを見た。すっかり大人になってたくましく風をかわしている。あーだこーだと僕なんかが心配することはない。彼らは全てを織り込んで生きてゆく。ただ、くみ出しをしていると寄ってくるのには閉口した。やっぱり彼ら僕を覚えている!とウイスキーを一杯あおった。
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