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2016/05/25(水)
リハビリに湯治に出た
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和山温泉に湯治に出かける。温泉は湯量が増えて少し熱く感じる。 昨日はちょっと気にかかることもあったのでお医者に出たが今日は落ち着いてきていると感じる。自身ホッとしている。ま〜今週はリハビリで少しづつ旧に復すべく身体を動かそうと考えている。 昔まだ冬のことだが鳥甲山へ向かった秋田大学の学生が4日も帰らないことがあった。和山の山田重雄さんが当時の猟師を先導して救助に向かった。学生はカミソリ岩のところで動けなくなっていたという。無事に下山したのだが同行した島田福一さんはその時のことをこう話した。「あのやせ尾根で雪が出ぶってそこを越すときの怖さはなかった。猟師の杖で半コウツキを雪の塊に根元まで刺したはいいけれど足が浮いてしまって腹を斜面にくっつけて身体を支えなければならない。半コウツキを刺しかえればいいのだけれど足の下はぞっとする断崖でとてもじゃないけれどそんな余裕はない。腹を右に左にゆすってコウツキにしがみついてやっとのことで登りついた」重雄さんはそんな福一さんを見て笑ったが、もう一人の猟師が這い登ってきたときには「お前は上がってこれないと思った。よくきた」と言ったという。 夏の鳥甲山で往生なのに冬のこの山はなんと形容したらいいのか僕は言葉がない。今年野沢から来たカナダのスキーヤーがこのカミソリ岩から滑り出して亡くなった。4月ごろの話だったように記憶しているがもう僕は登ることはない。しかし厳しいところには美しいものが生えているものだとも感じている。
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