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2016/10/13(木)
原因は分かっていたのだ
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「血液もレントゲンも何の悪いところはない、あなたの咳や痰はたばこのせいでしょう。タバコをやめれば長生きできますよ。」 お医者はていねいに説明した。僕はタバコを止めねばならないのかと考えた。 日に10本と決めたのはなにも健康を考えてのことではない。倍に高くなったからでタバコはいつでもやめられると考えている。それでも中毒になって手放せなくなるのは情けない。あくまでタバコもアルコールも自分の決断のなかで対応するものだと考えてきた。ところがこの春ごろから咳き込む、痰が気道をふさいで息が出来なくなった。僕は最近の症状の原因ががタバコだということは分かっていたのだ。お医者に通わなくても自身の臓器が弱って来たからはやり目にも網膜剥離にも咳き込んだり痰が詰まったりするのだということは分かっていたのだ。でも、と言いつつひとつ後ずさって思うのはひとりで長く生きてもしょうがないじゃないかということで、吸いたいタバコを我慢するストレスもあるだろうと駄々をこねていた。病院を出てから我慢している僕は考えた。それでは自分の身体で実験をしたらどうかと!10本を3本に減らしたとき僕の咳や痰はどうなるのかと?ダメなおじいさんを僕はどこまで続けるつもりなのだろうか… 「アア〜たばこ吸いてえ〜」
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