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2015/10/27(火) 生き物たちのこと
 むかしのことで恐縮だがカモシカが切明発電所内に迷い込み、柵に首を突っ込んで抜けなくなったことがあった。まだ雪のある頃だから春の連休中のことだった。それを見た観光客がやってきて大騒ぎになった。発電所には監視用のカメラが在ってそのことを見ていたけれども連休中で人もいなく対応が出来なかった。僕が切明の雄川閣にいたころだからずいぶん前のことで僕もいろんなところで働いていたものだと感慨が深いのだがそのときは車のジャッキを持って来て柵の隙間を広げてそのカモシカをたすけたことがあった。年を取ったカモシカのようで右の角は折れてしまっていた。奴さんは首が外れると一気に雪の山に駆け上がってこちらに向かってしきりに首を上下させていた。僕はそれを見てお礼を言われているようでいいことをしたとうれしかった。
 今読んでいる「犬のお伊勢参り」のなかに十辺舎一九の本で「翁丸物語」という小説がある。もちろん作り話なのだが首に掛けてある銭を何人かの荒くれ男がその金を奪おうとして逆に噛み付かれて怒って石を投げている。そこに土地の郡代官が通りかかりその命を救うのである。助けられた犬はその後、助けられた代官に飼われていたのであるが代官がほかの悪漢に逆恨みされて殺された時その膝にかみつき首を切り落とされた。しかし膝にかみついた首は取れなかったという。その後代官の息子の夢枕に犬が出て事の顛末を告げて親の敵討ちが出来たという話で西国にはそんな犬首(いぬがみ)明神がたくさんできたという。動物は感心なもので僕はあのカモシカを思い出してそんなこともあるのだろうと思うのだ。
 きょう切明に向かう道でタヌキがひかれていた。かわいそうだなと思って片手拝みで通り過ぎた。犬もカモシカも猫もタヌキも一緒に生きている。


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