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2015/01/15(木)
屋根に上がっているうちに泥棒入る?
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雪を下ろしていた。3時間だった。 「よくやった、まずまず」と屋根を下りてきた。下ろした雪を池に投げ込んで今日はひとりで都はるみでも聞いてみようと思った。 ふと見ると玄関が30cmほど開いている。閉めたはずだ。もしやと思って入ると居間との引き戸も開いている。鍵は屋根に居るのだからサルは入らないと掛けなかったように記憶している。家の中でごそごそと音がするのを感じて頭に血が上った。近くにあった杖を手にして長靴のまま上がると引き戸の反対をサルが開けて顔をだした。想像してくれ、無理だと思うが思ってくれ!サルはみかんを手に開いた戸を閉めて杖を振るう僕の脇をすり抜けていく。もちろん大きな悲鳴を上げたのは僕だ。思わず一撃サルの背中に振り下ろしたがサルはものともせずに外に逃走した。サルは三つの糞をして台所との間にあった菓子を食べて台所のみかんに手をつけたところで僕の帰宅を知ったようだ。 何となく笑えるのだが箒で片付けてぼんやりしていると奴はよく考え観察し、行動すると思えた。ここがひとりの住人しか居ないこと屋根に上がれば簡単に降りてこないことそれらを充分分かっていること。いつも見られていると言うことだ。 福一さんに話すと「奴はもうもっきりやを自分の縄張りにしたということだ。そして食い物があることを記憶したはずだ。鍵がこれからの決め手になる。掛け忘れは大きな問題になる。」と笑った。刃物を持って向かっても必殺の引っかき攻撃でこっちが傷つくだろうし、強力な武器を持って戦っても勝つには勝つだろうがその後がたいへんだ。だから杖の一撃が効果はなくてもそれでいいのだろう。でもね、住み慣れたもっきりやに闖入したケダモノと出会って御覧なさい。アルカイダ国の無分別なテロリストに相対で出会ったようなものですよ。想像力と言うほうが無理としてもそんなことも思って暮らすのが今時の人間の有り様ではないかしら。
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