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2014/04/11(金)
四国行脚2
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何もする気がなくなったようでぐたらぐたらしていた。それでも雪囲いを片付けた。風呂の給湯器を詰まらせているゴミを取り除こうと努めるが機械の中は基盤が立て込んでいて無理なのが分かった。コロナに対応を聞くと慣れていないのならやめたほうがいいとのご指示だった。でも明日はトイレの通水と便座の取替えを行ってからもっ一度やってみよう。あきらめていると気持ちが後ろ向きになる。 さてどこまで書いたか、四国の予讃線今治駅で離れ離れになったテレQ氏の荷物すべてが僕のボックスに置かれていて、列車はひとつ上がって伊予富田駅に近づいていた。しょうがないどうしようと考えがまとまらないうちに荷物を二人分抱えて列車から降りることにした。「あなた今治に5分停まると言ったよね?」と運転手に聞くと彼は立ち上がって「そんなことは言ってません」と2回繰り返した。伊予富田のホームに立つと何にもない駅で、どうしようかと思い悩んでしまった。昔と違って旅をする機会が減っている僕は正直少し動揺していたようだ。残された駅で何も持っていないテレQ氏の不安を考えたといえばそうだが僕のほうが驚いていたのだ。そう思い悩んでいると下りの列車が入ってくるのが見えた。これだと跨線橋を駆け上がって飛び乗った。今治に下りてテレQ氏を探すのだが見つけ出せない。さて困ったとドキドキするくらい驚いた。うろうろしているとみどりの窓口から彼が何ということもなく出てきて「どうしたの乗っていればよかったのに。西条で追いつくのだから」と教えられた。 おかげで今治ー西条間を特急列車で走ってみることができた。トイレがあるので水をがぶがぶ飲んで鯛めし弁当に食らいつきます。列車はまるで翼が出たように一気に乗り過ごした鈍行列車を捕まえることができた。ただ極まりが悪いので後ろのドアから肩を狭めて入っていくしかなかった。ここの乗客は伊予富田での僕の失態を見ていたのですから。終着で降りるときのことですがやはり18切符を持った初老の旅人が「乗れたのですか!」と肩をたたいて降りていきました。僕は彼と顔を見合せ「ブッチャケ!貧乏旅行は面白い」とトイレを探しながら笑うのです。
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