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2014/03/12(水)
町の雪、雪の山
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朝の6時で気温は−6度。 飯山市の役所に用事があって早く出かける。対岸に渡って見上げると鳥甲山には霞がかかったようにぼやけている。いかにも気持がよくゴロンと季節が変ったように感じる。道も舗装が出て走りやすくずい分早く着いた。津南町や栄村、野沢温泉村、飯山市のたたずまいは昨日までの雪が嘘のようだ。 用事を済まして信州中野の病院に治療中の福一さんを見舞った。治療ももうすぐ終るということで表情にも余裕があって頼もしくさえ感じる。彼が大きな窓に立って指さす中野の町には雪もなく畑や田んぼにうっすらと積もる雪がきれいに光をはねかえしていた。 秋山には雪が多くて毎日泣くばかりだけれど、考えてみれば飯山から十日町の間の山間部に積もる雪は、この辺りの町とは違った風景と暮らし方があってここでしか感じられない冬の、本来の厳しさがある。これをどう感じられるかがこれからの秋山郷の方向になる。それでも雪に苦しめられるのは楽しいことではない。苦しんで苦しんで嫌になって、諦めて、泣いて平気になるまで頑張ったらきっと答えが出てくる。19年目にして答えがのどのところまで来ているのが分る。 雪ずんずん ふります 雪ずんずん ふるのです 雪かく汗かきながら 私は 考えました 若林次生
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