|
2014/03/30(日)
この頃の雪崩
|
|
|
夜半から風強く起こる。雨は終日、強弱をつけて降り続く。 こんな日はしょうがない。ストーブの前で野球やらなんやら見て過ごすが、どこのチャンネルを回しても一向に興味がわかない。だからこの頃に起きる雪崩(ワヤ、ナデ)について昔の文章でも転載しよう。平成18年だったか大雪で秋山が孤立した年のものだ。 今回の通行止の原因は、急な大雪による雪崩の危険からでした。雪崩も二つあって表層雪崩(ワヤ)、全層雪崩(ナデ)です。 和山の山田武雄さんは熊猟に出ていたときワヤに出くわしたといいます。遠くで起きた雪崩を見つけた途端、風圧で何メートルも吹き飛ばされたと… ワヤは積もった雪が天気で融けて、夜に寒くなって、融けた表面が凍り、その上に新雪(アラエチ)が積もると、ほんの小さなこと(風で木から雪が落ちたり、人や獣などが歩いた振動など)で起きるという。猟師は新雪が降ると雪が締まるまで動かないと言う。このワヤは速い速度で落下し川を渡って対岸にぶつかりUターンしたり、低い尾根なども乗り越えると云われて恐れられている。 ナデはワヤほど早くはないという。地面に接した雪が融けてそこがドームのように穴が開き、上の雪が下に落ちて亀裂が生まれて起きる。地響きがして恐ろしい音と共にそれはやってくるという。ナデは彼岸過ぎ気温の一番高くなる午後2時ごろに起きるので「ナデノ ツコ メチャ フロメァ〜ネ アケ」(ナデの付く道は昼前に歩け)と言われている。 昭和51年の春、今回通行止になった清水川原に大きなナデが起きて、スノーセットごと中津川に左岸に押しやられてしまったという。 写真はその清水川原のスノーセットにかぶさったナデです。
|
|
|
|