来るなら来てみろ もっきりや
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最新の絵日記ダイジェスト
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2014/02/28(金) 雪が腐る
 今朝8時気温2度。終日暖かい。曇り。
 雪がすっかり腐ってしまった。カンジキを履いてもズボ、ズボッともぐりひっかかりが崩れていく。この間の暖かさで屋根の雪も減って、このまま二日ばかり天気が続けば屋根はきれいになってしまいそうだ。が、どうも3月の頭にはまた大雪になるという予報が出た。そのときになったら泣けばいいか!
 津南から帰って来ると鳥甲山は深いモヤのなかにいつもと違ったたたずまいでそこにあった。玄関前に立って山を見るのだがいっそう深くなるモヤがもっきりやそのものを包み込んでいく。マッ今日はひとりになったから昨日届いたDVDでも見ながら少しゆっくり燗をつけるか。時ならぬ春を楽しむためにも、また来るという大雪に備えるためにも。
 

2014/02/27(木) 思い出紀行について考える
 今朝9時に気温は6度。マイナスが消える。晴れのち曇り。上空風あり。
 旧湯之谷村の鷹ノ巣。ここに大昔にみんなで作った山小屋「ふらんどる」が打ち捨てられてある。今年は訪れてみよう。来年は旧栗山村の「八丁の湯」に出かけよう。そしたらそのあとは霧が峰高原、池のくるみ「ぴおれ」にも行かなければならないだろう。子供の頃からの友人と話しながら僕らの今日までの思い出紀行をひとつひとつ巡ってみた。「よくこの年まで、何事もなくこれたものだ」と共感していた。酒を飲まない友人にはアルコールのないビールを飲まして、僕は盃をひとつひとつ口に運んだ。
 野岩鉄道から会津線、磐越西線から羽越、白新線を乗り継いではるばる鉄道の旅を続ける友人を津南に迎えて昨日は一日話し合った。そう云えば津南に下る和山の上で若いきれいなカモシカを見た。もう若い輝く時間を持つことはなくても旧友と話し込んでいる刹那に彼にもきっと僕にもあの瞬間がよみがえっていたはずだ。

2014/02/25(火) 寒さは続く
 今朝も6時 −5度 雲り一時晴れ
 つづけて仕事に出る。重い雪と底雪崩に埋まった雪を片付けるにはツルハシが必要だった。これからの雪崩は氷のような固まった氷塊を始末しなければならない。腰は痛むし腕は震えるしスコップを持つ手は腫れあがる。楽じゃないョ。
 今朝仕事に出るときに見た足跡なのだが形状から見てウサギだと思う。けれどもなんとも大きいので驚いた。アリスを不思議な国へと誘ったウサギの名前は忘れたが、そんな気にさせるような大きさだった。
 家の前の野鳥用に作った餌台には鳥は来ず、どうも小さいケモノが来ている。リンゴやみかんを置いてみたのだけれど鳥ではない大きさの動物が何も残さずに持ち去っていく。そこで食べ残しのものを置くと翌日にはきれいになくなる。奴さんは毎日やって来て餌となるものを物色しているようだ。そうなると僕も食べ残しを作っておいて置くことが日課になった。寒いのは僕ばかりではないから。

2014/02/24(月) インターナショナル アキヤマ!
 今朝は6時 寒くて−10度 晴れ
 今月2回目の仕事だよ!ということで6時に起きだして弁当を作って出る。切明の発電所の除雪だが多い雪で作業はなかなか進まない。いままでが楽だったそのしっぺ返しのようなものだ。
 昼休みを終えて現場に向かうと後ろから金髪の青年がスノーシューを履いて歩いてくる。何所から来たのという僕の英語が悪かったのか彼は答えなかったが、カンジキを指さしてこれはいいと云う。1300円だよと話すととても安いと笑う。ホテルはテントで切明の野天風呂を指差して「おんせん」とキャンプ地を指し示した。その後、遅れて二人のそれらしいハイカーが志賀方面から下ってくるのが見えた。どうも後ろを歩くハイカーは女の子のようにも見れた。
 この時期この切明を楽しむ日本人は絶えているけれど外国の青年達がテントを張って野天風呂を楽しむ姿に、これからの秋山の姿の一端を見たように思う。オーストラリアかカナダかドイツか知らないがその辺りの国の人間の身体能力は強い。登山家ではないと思われる若者がこの雪を面白がる。いざとなれば切明の宿舎に逃げ込めるわけだからどんどん雪のなかで泊って温泉に浸かればいい。お金を使うことに慣れた日本人とは違った「旅」。これはインターナショナルに向いた秋山の方向を示しているだろう。
 ところでどうもこのPCが具合が悪い。雪がなくなる頃には使えなくなっているかもしれないがその時はその時である。

2014/02/23(日) 祭典はもう飽きた
 8時 気温−6度 曇り 寒し
 ようやくテレビも普段に戻りつつある。今日は小野田寛郎とジェーン・バーキンの話を聞いていた。何回も見たような番組だったけれど、ソチから送られてくる興奮した解説と雪のない会場の映像よりは良かった気がする。もちろんEテレと映画を中心にこの16日間は過ごしたけれど明日からは落ち着くと思いたいのだが、何とか特集で見せられることもあるだろう。しばらくは見たくない。
 長野のときバイアスロン女子競技をこの目で見たことがあった。野沢で働いていたからだが、雪の降るなか紅毛碧眼の選手がよだれを垂らして、鼻水を拭き拭きライフルを背負って滑ってくる姿を見た。どこかエロチックだったと記憶した。
 世界は広くて出場する人々は日本人も含めて切磋扼腕し、努力している。そのなかでの競技なのだからみんな一応に勝利するチャンスはある。そしてみんな勝ちたい。それだけで十分だと感じている。メダルの数だけで勝った負けたというのは、日の丸の鉢巻をして兵隊を飛行機に押し込むようなものだ。国威発揚のための競技にしてはまずいのではないかと僕は感じている。だから東京のときは、生きていたら、地球の反対側に旅にでも出ようと考えた。

2014/02/22(土) こころのこもった料理について考える
 8時 気温−5度 雪降る
 おかしいのだ、寒気は抜けたと報じられたのだが終日雪は降り続いた。おかしいだろう!
 今朝は「ごちそうさん」を見ている。卵を主人公がオムレツに作り上げた。調理を担当する兵隊はなんと言ったのか忘れたが、その兵隊に志願する息子に主人公は「たくさんのごちそうさんをもらってきなさい」というようなことを話していた。
 考えてみるとここもっきりやではごちそうさんといってもらえるような料理を出していないな〜、こりゃいけないな〜と感じた。忙しいからなのだが、もう少し料理にこだわってみるのも面白いと考えた。仕事に出るときは難しいが少し仕事を減らしてもっきりやに専念しなければならないと今朝考えた。少ないおかずを手際よく心をこめて作る。ところが「こころ」がむずかしいのだ。お金がではなく、食事に対する僕の姿勢に問題があるからだ。普段の普遍的な普通の御飯が僕は好きだ。例えばソースキャベツとかコロッケ、カレーライスといった愛情の入らないおかずが好きなのだから「こころ」が見つからないのだ。

2014/02/21(金) 雪に灯をともして、しゃれてみた
 9時 気温−5度 終日 雪
 昨日、ちょっと変な感じだったので今日は9時まで起き上がることはしない。なーにゾクゾクっとしたのだ。そう感じると途端に防備の体制になって薬を探して布団に入り込む。
 ラジオでは明日朝までは寒いが今回の寒気もこれで緩むという。予報は来週は暖かくなると伝える。しかし今日はまだ寒く乾いた雪が降り続いた。20cmほどの積雪になった。
 ストーブの前で「越後ごぜものがたり」を読むのだがまったく進まない。気がつくと居眠りをしている。外に出て雪を池に放り込みながら、身体を冷やし家に入るのだけれどもうつづきを読もうとはしない。今日は病み上がりと考えてそんな日にした。
 夕方に雪の斜面にロウソクを灯して、ひとり雪祭りと眺めていた。降ってなければ一杯飲むのだが。

2014/02/20(木) 孤立するということから暮らしを考える
 8時気温−12度 うす曇
 今朝は一番の冷え込みで寒暖計を見ながら震えた。昨日池に放り込んだ雪はきれいに消えていたので、食事前に目障りな雪を再び投げ込んだ。そうすれば明日にはもっとすっきりとした環境を作り上げられる。気分が良くなる。
 昼からは谷側の雪を片付けて大雪前の状況に復帰させた。ただ山側は後にまわしてもいいとする。落ち着けば運動方々始めることになる。
 秋山郷はこういった降雪、吹雪きには長いこといじめられる経験があって、そのために365日を暮らしている。春から木を切り倒して薪の準備をし、山菜を塩漬けし、雑穀を家に取り入れて一番厳しい冬に備えた。いまでこそ除雪が行われて秋山の暮らしも変ってきたが、住民の記憶にある厳しい冬に備える過ごし方は上杉鷹山の「かてもの」ではないが天候の激しい変化のなかに生きる人間には大切なことになるはずだ。年寄にとっては耐えられても若い世代には難しいのだろうがこれからもっと生きなくてはならない世代は常に学ぶべきだ。ただ温泉に入りに来ることだけではいけないのだ!

2014/02/19(水) 雪はとても重くなった
 9時気温 −5度 雪
 池の水がずい分勢い良く出ている。外気温は寒いと感じるのだが沢の水や伏流水の水量が増える。何かがあるのだろうかと考えた。池の周りをスコップを持って突っつきながらどんどん池に雪をぶち込んだ。仕事はそんなことぐらいで台所の裏の雪はもう放って置くことにした。そのうち消えるのだからと決めた。
 パンクしたタイヤを湯のご主人が明日下る時に持って行ってくれるという。だとしたら掛かるだろうお金を預けねばならない。
 川を渡ると昼前に屋根を構ったご主人は疲れ切っていたけれど何か協力できることとして、露天風呂を掘り起こすことにした。2m近い雪に埋もれた露天風呂の屋根を出して、風呂に入れるようにするまで二人で2時間もかかった。それでもひとりでやる作業と違って二人であーだこーだと云いながらする作業は面白いものだ。そのなかで湯のご主人は足下に流れる中津川を指差して岩魚が岩の苔を食べている。「結構いるものだ」と云った。僕には判然としないが河床の岩に岩魚が苔を食べたあとが見えるという。そんなものかと思いつつ風呂に入って暗くなる前に帰ってきた。

2014/02/18(火) ひどいことになった、というのだろう。
 今朝8時−6度 雪 新たに15cm
 昼過ぎに切断された光ケーブルが復活。テレビも映ります。
 昨日の雪を片付けながら遠く近く鳥が飛びだし、鳴き声も聞こえてきます。そろそろ雪も止むと判断して対岸に向うのですが以前の道は雪に消え直線で新たに道を起こします。索道、「山房下」の駅舎に吹き込んだ雪が多くロープも雪に埋もれている始末。とッ見ると湯のご主人が上から道を付けに下りて来てくれ姿。勇気百倍で対岸に渡ります。「和山口」のホームに雪が壁を作っていてそれを落としてからカゴを下りるのだが外の雪はアゴまで積って大騒ぎだった。
 とりあえず荷物を持って湯の坂を上るのだが除雪後の降雪でタイヤがすべりコントロールを失った。やがて車は狭い道で1回転して下りて来た。どうにもしょうがない。幾らアクセルを踏んでも空転するばかりで止まればだらしなく滑り落ちる。壁に引っ付いてしまって後輪がパンクとは情けない。あの車はこの1年で3回もパンクする。曰く因縁があるのだろう。おまけに予備タイヤは臨時のうすっぺらのもので極まった。
 こうなると雪が道から消えるまで動くことは止めるしかない。別にどうにかなるわけでもないのであんまり面白くないけれどソチでも見ていようと決めた。

2月絵日記の続き


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