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2014/10/20(月)
あれはここのイスラム国だ!
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午後から冷たい雨となった。山での仕事はつらい天気だ。こんな日は少し早めに上がったほうが身体によい。 福一さんのところに寄ってみた。玄関には鍵がかかっている。奥さんの言うには大ザルがあたり一帯を荒らしまわっているという。その大ザルが11日にガンを飛ばしたあの大きな睾丸のサルだという。風呂からスッポンポンで出てきた福一さんはどことなく大ザルの風貌だったが、その福一さんも雄川閣でその大ザルにであっていた。こん畜生と向かっていったところ逆襲されて、奴さんひょっとこおどりのように立ち上がって向かってきたという。そこにいた画伯は一目散に逃げ去った。 ここでひるんだらサルは付け上がるので石を拾って投げると大ザルは去っていった。昔の猟師の経験がある福一さんだからだが僕もここ一番向こうを張って戦うしかない。そんな大ザルが部屋に入ってきて大暴れでもされれば老人ばかりのこの村は立ち行かない。まるで秋山のイスラム国のようなものだ。世界は住みにくくなった。でも何があっても玄関のかぎを忘れられないとも感じた。
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