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2017/05/25(木) あ、いま老(ふ)けた!
 外から帰って「あぁ〜疲れた」と座り込んでいる。「秋刀魚の味」の東野英治郎が店の椅子に座り込むようなもので、腰を落として背中を丸め、顎を突き出して、薄口を開けてボ〜ッとしている姿はおじいさんそのものだなと自分ではわかっている。立ち上がって何か夕飯を作るのもおっくうだし食べなくてもいいように感じている。風呂だってそうして老いに捕らわれているときは面倒である。だから帰ってすぐに風呂を沸かさないと汚い老人のままになってしまう。それで風呂の中で本を読んでいる。今日は向田邦子の「男どき 女どき」である。あの人が書くものは僕は好きでこの本の中では「嘘つき卵」に女でしか書けない何というか安心した驚きが書かれている。その後の随筆のような作品にこんなことが書かれていた。「一日の仕事を終えて、深夜テレビを見ている時、気がつくと、じゅうたんにペタンと坐り。背中を丸め、あごを前に出して、老婆の姿勢をしているのです。 あ、いま老けた……と思います。」あの向田邦子さんの書き方でいいな〜と思う瞬間である。
 やはり疲れたと云ってテレビの前に坐って酒ばかりあおっていてもそのすきに「あ、いま老けた」と感じてしまうばかりだ。だから向田邦子はいいんだ。もし、小津安二郎が生きていて向田の本を手にしたらどんな映画を作ったのだろうとニヤニヤしながら考えてた。
 山はエンクラ沢の残雪もどうにか超えて少し奥まで行けた。明日は渋沢まで行ってみよう。帰って来てもペタリと坐って背中を丸め、酒を飲まない。疲れてばかりいては先には進めないぞ!と自分に叱咤してみよう。


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