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2015/04/23(木)
桜が来そうだ
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飯山から津南、405号線に入って見玉あたりまで桜が咲きだしている。秋山に向かうと気の早い木は雪のなかで咲き出したものも見られた。ただ旧仁成館の「湯の桜」はまだ先のように思える。それでも今度の日曜日にははじまりそうだ。そうなると「開拓の桜」も確認に行ってこなければならない。それは明日の仕事だ。 人の一生が70から80年で充分だと思っている僕にしては、例えばその中間の75年として後10回の桜を見ると、ハイお仕舞いとなる。盛岡の石割り桜や高遠の桜、北の丸、御苑、吉野の上千本といろいろ見てきたけれどどこも如何にも人が多すぎた。一番の記憶にある桜は多摩川の左岸府中の川沿いの農家の庭に咲いていた一本の桜だった。今は公園や施設建設で切られてしまったのだけれど、その一本が忘れられない。100年は経ていたように思えたけれど、作られた染井吉野と違って立派な古木だった。もっとちゃんとじっくり見ておくべきだった。残り10回の桜を待つ身としては思うのだ。先日の中国山地を走る地方線の駅に植えられた桜は、そこに暮らした人々の鉄道への想いを、旅する人たちに対する正直さが感じられる好い木がある。それを見たいものだ。 今日は野沢の十王堂の湯にひとりつかっていた。目をつぶると魚島の桜がはらはらと散った。
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