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2015/04/22(水)
1日でも長く老人として生きる
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老人会に初めて出た。この辺りの老人会にも参加する人は少なくなったと聞いた。昔と違って今はみんな一緒の集まりが苦手になったのだろう。僕だってそんなに好きではないがここ秋山はそんな年寄りたちが生きてきた厳しい、貧しい時代の暮らし方がひとつの財産だからだ。我慢の仕方や時どきの楽しみ方を年寄りが語る言葉で聞いておくことが大事なのだと感じている。彼らの、そのひとつ上の世代の思い出話しをも含めて聞いて置ければそれが秋山の「時代民俗学」というものだ。病気の時、お金のない時、悲しい時、楽しい時いろんな過ごし方と諦め方を人間の鑑として記録しておかなくてはいけないと思う。それがこの厳しい土地で咲く美しいものなのだから。 一杯飲んで送ってもらって帰り着くと疲れて力が抜け寝てしまった。気が付くとテレビがワイワイ鳴っていてひとりで眠りから覚める自分が10年も年を重ねた老人になったような気がした。 「2001年宇宙の旅」のボーマン船長のように。
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![](/user/mokiriya/img/2015_4/22.jpg) |
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