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2015/11/16(月)
もう一度パリを歩くべきだ
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土曜日の風の影響は僕の財布だけではなく大きな爪あとを残した。その後始末に一日真っ暗くなるまで仕事は続いた。 暗くなってからの仕事はどうも危ない。それでも片付けてもらいたいといわれると途中で投げ出すというわけにはいかない。その分ずいぶんと疲れることになる。この辺が実に日本的だ。 パリに一週間滞在したことがあった。いろんな人種が通り過ぎていた。明るい大人の街だったと思い出す。ひとりでビクビク小さくなって歩いていたことを思い出すけれど初めて外国で泊まった街の朝の気持ち良さは忘れられない。 世界はどんどん悪いほうに落ちていくのだろうか。駄目なのは政治だけだと思っていたけれどこれからは疑心暗鬼が市民たちに広まってあの大きな空が小さくなってしまうのだろうか。空爆が続いて行われるだろうがテロリストはどんどん小さくなって顔を隠して世界にもぐりこんで広がってしまうのではないだろうか。 それでも人は旅をしなければ世界を知ることは出来ない。人間は身を賭して人生の旅を続けているのではないだろうか。もちろん危険は山登りやスキーや水泳にだって付き物だ。それを思うとこんなことでパリを歩かないというほうは無いだろう。僕は最後のパスポートを作ってもう一度パリやリスボンに観光客としてだが旅しなくてはならない。 ここにいるISは「嫌なサル」の略だが、ほとんどのサルは群れの中で子供を育てて自立しているが、ひとつだけ大きなはぐれのサルがいる。これがここでのテロリストなのだ。
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