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2016/01/11(月) 汽笛に 呼び戻される しあわせ
「ご案内申し上げます。列車はただいま浅虫駅を定時で通過いたしました。およそ15分で終着青森駅に到着いたします。長らくのご乗車 誠にありがとうございました。青森より函館方面 連絡船ご乗船のお客様は先ほどお渡し致しました乗船カードにご記入の上、ホーム進行方向階段をお進みください。乗船される船は本日、摩周丸でございます…  およそ15分で青森駅に到着いたします。お忘れ物の無いようお下りのご準備をお願いいたします。本日は特別急行はつかり号をご利用くださいまして、まことにありがとうございました。…… なお 青森駅は雪です…」
 僕がまだ無為徒食でバイトをしては 少しのお金を持って列車に乗って旅(と云えないけれど?)をしていた頃だった。昼頃だったと思うが上野を出た「はつかり」は深夜 青森に到着してそこから連絡船で函館に渡ると言うのは変化もあって気に入った旅の入り口だった。船でシャワーを浴びるためにいつもグリーン船室1000円を払う贅沢だった。まだ暗いうちに函館に立つと急行「ニセコ」に乗り込んで行き先を決めない旅に出たものだった。
 このときの東北本線の車掌が田端区なのか青森区なのかは知らないが「…なお、青森駅は雪です」と低く沈んだ声で断定的な車掌のアナウンスに僕はしびれてしまった。何人の乗客が下車の準備で忙しいなか聞いたのか分からないけれども僕は日常と違ったところにいるのだと涙ぐんだものだ。
 今朝の気温は−3℃、雪は積もらない、舞っているだけだ。やらなければならないことがないから今日はCDの夜汽車を引っ張り出して聞いていた。だからこんなことを思い出した。昔の鉄道人は乱暴だったけれどよく鉄道のことを知っていた。


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