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2010/09/25(土)
ソーシャルワーク関連科目・練習問題
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*社会福祉(精神保健福祉)援助技術論・練習問題 4 問題7 ソーシャルワークに関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。 1 クライエントがそれまで他の人に向けていた感情を援助者・ワーカーに向け、無意識的に個人的欲求を満たそうとすることを転移という。 2 クライエントの行為が、本人や他者に害を及ぼす危険がある時には、クライエントの自己決定にソーシャルワーカーが干渉し制限する場合がある。 3 あらゆる手立てを講じても、自己決定を行なうことが出来ないクライエントについては、援助者(ワーカー)が意思決定を代弁することによって権利擁護を図る。 4 知的障害者や認知症高齢者の場合、自己決定が困難であることが多いので、本人の意向より、まず家族や保護者の意向を尊重すべきである。 5 クライエントの自己決定能力に関して、明らかな疑いが現れるまでは、クライエントに自己決定能力があるという仮定を保持すべきである。
問題8 「バイステックの原則」に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 受容の原則とは、利用者が違法な行為を行なって他者の権利や財産を侵害し、また極めて逸脱した態度を示す等であっても、それを許可・是認し、何ら非難してはならないという原則である。 B クライエント本人の意思よりも、援助者の所属する福祉機関・施設・組織の方針を優先することは、バイステックの「自己決定の原則」に基づいていると言える。 C クライエントが自分の意志を主張した場合に、援助者が所属する機関・施設・組織の方針に従うようにクライエントに説得することは、バイステックの「個別化の原則」に基づいていると言える。 D クライエントが援助者に対して反発的な態度や言動をとった場合に、その援助者が感情的に反論しないように努めることは、バイステックの「統制された情緒関与の原則」に基づいていると言える。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ × ○ 2 × × ○ ○ 3 ○ × ○ × 4 × ○ ○ × 5 × × × ○
問題9 次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。 1 ケアマネジメントの展開は,従来のケースワークの展開と類似しているが,これらは同一の方法論と考えるべきではない。 2 個別援助技術において、利用者の主訴と、背景にある生活問題はいかなる場合でも一致する。 3 望ましい援助関係のためには援助者と利用者との間の信頼関係(ラポール)が必要である。この信頼関係形成のために、援助者は利用者が表出するニーズや情動を受け止め,理解できていることを利用者に的確に伝える必要がある。 4 利用者の自発性に応じて,自発的クライエント,非自発的クライエント,拒否的クライエントに分け,それぞれに応じた援助関係の形成に努めるべきである。 5 個別援助技術では、利用者を取り巻く環境と、利用者とそれらの相互関係に着目し、援助を展開することは必要である。
========================== <解答>
問題7 答 4 2 正しい。 法律(民法・刑法等)を逸脱する内容を含んだ自己決定や暴力行為は「制限の原則」によって制限を受ける 4 誤り。自己決定の原則とは、選択したり,決定する主人公は,利用者本人であって援助者ではないという原則であり、その理念は、人は自己決定を行う能力をもっている,自主的な行為者であるから、利用者の自己決定を支えるためあらゆる手立てを講じる必要がある。 * テキストP196等参照
問題8 正答 5 A × 違法な行為をとったり逸脱した態度を是認してしまうことは「許容」であって「受容」ではない。「受容」は、違法な行為を制止は するけれども、その背後にある事情や心情を理解して受け止めること。 B × 誤り C × 誤り D ○ 正しい * テキストP197、198参照
問題9 答2 2× 誤り。これらが異なる(一致しない)ことはよくある。 * テキストP203参照
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