社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
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2010/08/29(日) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題
*解答は画面下方に表示されます。ご注意ください。

問題1 地域援助技術に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A コミュニティワークを展開するため、福祉専門職に求められる重要な要素が社会資源に関する情報や、福祉ニーズの解決に役立つ幅広い情報の収集能力である。
B 福祉専門職はその業務への専念が求められるので、民間の福祉団体や住民組織、ボランティア組織などの福祉活動内容と、活動への助成について情報を収集する必要は無い。
C 福祉活動の定期的な広報は施設・機関の予算消化のために必要なのであって、機関紙・誌などの報告、公開講座、イベントなども、広報活動としての体裁だけ整えれば良いとされる。
D 地域援助技術のなかでも、住民参加の福祉活動への援助は最も基本的なものであって、住民が参加する組織の協働的な活動を援助することが原則である。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 A D


問題2 地域援助技術に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1.地域援助技術では、福祉と保健・医療、その他の領域のあらゆる行政制度・施策、施設や在宅サービス、各種専門職機能などの社会資源は住民の自立性を損なうため最小限の活用に留めなければならない。  2.地域援助技術においては、人口動態や文化などその地域の特徴、および町内会やボランティアグループなどの住民組織の特性を把握することや、地域内の問題・ニーズを見つけていくことが必要とされる。
3.ボランティアセンターの機能としてボランティアスクール、研修などの開催がある。
4.ボランティアセンターの機能としてコーディネートがある。
5.小地域活動システムでは、地区社会福祉協議会が中心となり、町内会、民生委員と連携してすすめるという形態が多い。   


問題3 当事者やその家族、住民による福祉活動の動向についての次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 昭和40年代から、重症心身障害児の親の会が中心となって、福祉施設づくりの運動が取り組まれた。
2 戦後、戦争未亡人の団体が、母子家庭福祉の制度化に取り組んだ。
3 近年では、障害者の地域作業所や、自立生活運動が発展している。
4 戦後、アルコール依存症患者自身の運動により、コロニー、授産施設づくりが全国各地で取り組まれ、またその患者らの運動としては「朝日訴訟」がある。
5 住民参加型在宅福祉サービスや認知症高齢者のケアグループ組織、子育て家庭支援グループなど住民による地域福祉活動が発展しつつある。


=============================
<解答>

問題1 答 5
A ○  D ○ 正しい
B × 必要がある
C × 広報は関係者や住民に理解者を広げることに繋がる。機関紙・誌などの報告、公開講座、イベントなどが効果がある。
* テキストP136から参照

問題2 答 1
1 × 誤り。
* テキストUP136等参照

問題3  答4
4 × 誤り。正しくは、結核患者である。

2010/08/28(土) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題
*解答は画面下方に表示されます。ご注意ください。

問題23 コミュニティ・オーガニゼーション理論の日本への移入に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 岡村重夫は、M.ロスの著書『コミュニティ・オーガニゼーション』を翻訳した。
B 牧賢一は社会福祉協議会の理論的中核を担った人物であり、著書『コミュニティ・オーガニゼーション概論』のなかで「レイン報告書」を翻訳した。
C 第二次大戦後すぐ黒木利克、谷川貞夫らによって紹介されたコミュニティ・オーガニゼーション理論は、M.ロスの住民組織化説の影響を強く受けていた。
D 橋本正己は著書『公衆衛生と組織活動』でコミュニティ・オーガニゼーション理論を紹介し、伝染病対策など地域保健の領域においても有効な方法・技術として活用された。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × ○ ○ ○


問題24  地域援助技術の意義(原理)に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1.地域援助技術は、地域の歴史的な状況、現実に対応し、また、地域社会の個性や固有性、文化に立脚した援助を原則とする。
2.地域援助技術の働きには、福祉施設や在宅福祉サービスなどのフォーマルな社会資源の整備を含む。
3.地域援助技術は、直接援助技術が展開しやすいように環境(あるいは条件)を整える働きをする技術である。
4.地域援助技術の働きには、地域住民の理解や参加・協力などのインフォーマルな社会資源の整備は含まれない。
5.地域援助技術の働きには、地域における福祉の諸サービスと保健・医療サービスなどとのネットワークを形成し連携を図ることを含む。


問題25 グループワークに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A グループとしてのまとまりを生み出すのに役立つ、メンバー同士の仲間意識や一体感、グループ内で共有される意識や感情を「われわれ感情」という。
B グループ独自のものの考え方、行動の仕方、対処の仕方など、そのグルーブの共通の判断枠組みとなっているものを「グループの凝集性」という。
C 個人がほかの人々との相互のやりとりを通じて、社会的アイデンティティや役割、行動様式などを身につけ、その社会にふさわしい存在となる過程を「統合化」という。
D  グループには、個人の成長・発達を阻害し、個人を心理的・精神的に傷つける力が働くという側面もある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 × × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × × ○ ×
5 × ○ × ×


==========================
<解答>

問題23 正答 2
  テキストP.181〜185参照
C× 第二次大戦後すぐ紹介されたコミュニティ・オーガニゼーション理論は、「レイン報告書」の「ニーズ・資源調整説」が中心であった。
M.ロスの定義が出たのは1955年なので、第二次大戦後すぐに移入されるということはあり得ない。

問題24 正答 4
  テキスト P.179〜181参照
4 × 誤り。地域援助技術はフォーマルな社会資源だけでなく、インフォーマルな社会資源の整備も含まれる。

問題25 正答 3
B× これは「グループ規範」の説明である。   P.175参照
C× これは「社会化」の説明である。      P.169参照

2010/08/21(土) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題
*解答は画面下方に表示されます。ご注意ください。

問題14 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A ホリスは、心理社会的な「治療」技法を「環境調整」、「心理的支持」、「明確化」、「洞察」の四つに類型化した。
B ホリスによる「治療」の類型化は、具体的な面接技法の開発という意義をもつ。
C パールマンは個別援助技術を成立させるための要素として「四つのP」を示した。
D バートレットは、価値・知識・介入それぞれの要素は独立した専門性を有するため、この三者のバランス・均衡は考慮しなくても社会福祉実践は何ら問題無く機能すると主張した。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ ○ ×
4 × × ○ ×
5 × ○ × ○


問題15 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして、適切なものを一つ選びなさい。
 ( A )に全米ソーシャルワーカー協会(NASW)から発表された「ソーシャルワーク実践の( B )」によれば、「ソーシャルワーク実践は、すべての専門職と同じように、価値、目的、承認、( C )、及び方法という諸要素から構成されている」。( C )とは個人の全体に関すること及び人とその環境全体に関することである。
 (組み合わせ)
A   B    C
1 1917年 少数派報告 技術
2 1922年 共通基盤  技能
3 1922年 委員会報告 評価
4 1958年 作業定義     知識
5 1917年 倫理綱領  能力


問題16  C.ジャーメインらのエコロジカルモデルの定義に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1.援助者は、生活ストレスを生み出しているストレッサー、すなわち、人の内面(心理)におけるストレスの原因を解明する。
2.環境が人間のニーズに適応することを「応答性(レスポン
ス)」と呼ぶ。
3.生活ストレスを改善するために行われる社会福祉援助技術は、利用者の能力を高められるようエンパワメントを行う。
4.援助者は、問題の発生している人と生活環境の接点(イン
ターフェイス)を明確にする。
5.人が生活環境と共存するための能力を「対処能力(コーピング)」と呼ぶ。


問題17 次の記述のうち、グループワークのためのグループが常にプラスの力を発揮するために留意すべきこととして、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A メンバーがそれぞれの役割をもつことによって、グループへの所属意識を高める。
B グループのまとまりを強くするために統制的雰囲気をつくる。
C グループが目指している目標を明確化する。
D グループ規範を設けない。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ × ○
5 ○ × ○ ○


=============================
<解答>

問題14 正答 3   
P.164〜165参照
D× 価値・知識・介入の三者のバランス均衡が保たれたときに初めて社会福祉実践として機能することを主張した。

問題15 正答 4
Aは1958年、 Bは 作業定義、Cは 知識 が該当する。
レジュメ2Q-2、テキストP165等参照

問題16 正答 1
1 × 「ストレッサー」とは、環境の側にあるストレスの原因。
「ストレッサー」については、P.114参照
その他は、P.165〜166参照

問題17 正答 1   P.174、175参照
B× グループ内でメンバーの感情・考えが自由に表現できるように、「許容的雰囲気」をつくる
D× グループ規範をつくる。グループ独自のものの考え方、対処の仕方などをつくりあげる。

2010/08/19(木) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題
*解答は画面下方に表示されます。ご注意ください。

問題10 M.リッチモンドの業績に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 個別援助技術を慈善的・経験的なものから専門的・科学的なものへと発展させる門戸を開いた。
B 個人から環境要因を切り離して、個人の人格のみに焦点を当て、個別的・計画的に援助を行うとした。
C 問題解決を図るには、心理学や社会科学等への熟練は必要なく、人格的感化のみが必要であるとした。
D 個別援助技術の過程を社会調査、社会診断、社会治療の三つに分けた。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × × ○
2 × ○ ○ ×
3 ○ ○ × ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○


問題11 S.バワーズの個別援助技術の定義に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして、適切なものを一つ選びなさい。
S.バワーズの個別援助技術の定義の特徴は、直接的には( A )を活発にすること、間接的には( B )を活用することを取り上げ、その活動を「( C )」と呼んだところにある。
(組み合わせ)
A B C
1 利用者の内的能力 社会的機能 介入
2 社会的役割遂行 心理療法 アート
3 利用者の内的能力 社会資源 アート
4 社会的役割遂行 相互作用 処遇
5 社会的役割遂行 心理療法 介入


問題12 G.ハミルトンのソーシャルワークに関する次の文章の、空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして、適切なものを一つ選びなさい。
ハミルトンは、利用者が生活課題を解決する過程は、人生を計画し実現するのと同様の働きであるとし、援助者が尊厳をもって( A )の過程を支えることを教示している。また、( A )の過程とは利用者自らの力で( B )を変えていく過程であるとしている。この考えは後の( C )の理論にも大きな影響を与えた。
(組み合わせ)
A B C
1 人間開発 生活環境 ホリス
2 問題解決 生活環境 パールマン
3 問題解決 パーソナリティ ジャーメイン
4 社会治療 地球環境    パールマン
5 社会治療 パーソナリティ ホリス


============================
<解答>

問題10 正答 1
  P.162参照
B× 人と社会環境の関係に焦点を当てたことが、リッチモンドの大きな貢献である。
C× 人格的感化だけではなく、心理学や社会科学への熟練が必要であるとした。

問題11 正答 3
 P.162〜P.163参照
Aは利用者の内的能力、Bは社会資源 、Cは アートが該当する。

問題12 正答 2   P.163参照
Aは問題解決、Bは 生活環境、Cは パールマンが該当する。

2010/08/07(土) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題。
解答は下方です。ご注意ください。

問題7 次のうち、日本における、ケアマネジメントの概念が出現した背景として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 後期高齢人口の急激な増大
2 生活ニーズの拡大
3 対応策やサービスの多様化
4 サービス供給システムとサービス供給主体の一元化
5 施設ケア中心から在宅ケア中心への変化

問題8 関連援助技術等に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A ケアマネジメントは、最適の社会福祉サービスを効果的かつ迅速に提供することを目的とした技術であり、間接援助技術の一つである。
B ネットワークとは、ソーシャルワーカー等の支援によって、計画的に利用者の社会関係網を構成する支援方法である。
C カウンセリングは、社会福祉サービスの提供や社会環境の調整を伴った、個人の心理的・社会的問題に対する支援である。
D コンサルテーションとは、社会福祉従事者が、医師や弁護士など関連領域の専門家からアドバイスを受ける活動をいう。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B D
5 C D

問題9 スーパービジョンに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A スーパービジョンの三つの機能とは、「管理的機能」「調整的機能」「支援的機能」である。
B スーパービジョンの三つの機能のうち、支援者の自己覚知や感受性を高めることを目的とし、近年重視されているのは「管理的機能」である。
C スーパービジョンとは、ボランティアや実習生なども含む、援助者に対しての指導・助言のことをいう。
D スーパービジョンにおいて、指導・助言を行う者を「スーパーパイザー」、指導・助言を受ける者を「スーパーバイジー」という。

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ ○ ○ ×
3 ×  × ○ ○
4 × ○ × ○
5 ○ × ○ ×


===========================
<解答>

問題7 正答 4
「サービス供給システムの複雑化・多元化」が正しい。

問題8 正答 4
A× 「ケアマネジメント」は、関連援助技術である。
C× 原則としてカウンセリングには、社会福祉サービスの提供や社会環境の調整を伴わない。個人の心理的・精神的問題に対する支援である。

問題9 正答 3  
A× 「調整的機能」ではなく「教育的機能」
B× 「管理的機能」ではなく「支援的機能」

2010/08/06(金) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題。
解答は下方です。ご注意ください。

問題4 次のうち、社会福祉援助技術の基本的発想として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 利用者の価値実現を目的としていること
2 専門的知識よりも援助者の経験や慣れ、センス、才能をいかなる場合も優先すること
3 利用者中心という視野をもっていること
4 利用者の参加と協働という方法をもっていること
5 支援原理に基づく科学的方法であること

問題5 個別援助技術に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして、適切なものを一つ選びなさい。
個別援助技術は、利用者と支援者とが( A )場面を構成し、利用者の立場から環境を調整し、( B )を中心として、利用者自身のもつ( C )を強化し支援することで問題の克服や課題の解決を図る。

A B C
1 面接 対話によるコミュニケーション   思想性
2 面接 社会福祉サービスの提供 対処能力
3 協働 社会福祉サービスの提供 応答性
4 集団 社会福祉サービスの提供 応答性
5 協働 対話によるコミュニケーション 対処能力

問題6 間接援助技術に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 社会福祉運営管理は、かつては社会福祉施設を科学的に運営管理する方法として研究されてきたが、今日では、国・地方自治体の社会福祉サービスの供給・計画・実施までを包括するものと理解されている。
B 社会活動法は、社会福祉サービスを合理的かつ効率的に運営・提供・管理する過程からなる方法と技術である。
C 社会活動法は、社会の基本的な構造変革を目指していない点で、社会運動とは区別される。
D 社会福祉計画は、当初は住民が広く参画して策定されていたが、現在では専門家集団の指導のもとに行政が専行する方法で進められるようになった。
(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 A C
4 B C
5 B D


========================
<解答>

問題4 正答 2


問題5 正答 2 
Aは面接、Bは 社会福祉サービスの提供、Cは 対処能力が該当する。

問題6 正答 3
B× これは「社会福祉運営管理」の説明である。
D× 当初は専門家集団の指導のもとに行政が参画する方法で進められたが、今日では、住民や関係者が広く参画して策定される。

2010/08/05(木) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
ソーシャルワーク関連科目・練習問題。
解答は下方です。ご注意ください。

問題1 集団援助技術(グループワーク)のためのグループが成立する条件として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A メンバー相互が対面的な関係にあること
B メンバー間に相互作用が行われていること
C メンバー相互の間に個人的な印象や知覚を有すること
D すべてのメンバーが同一の組織に所属していること

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 ○ ○ ○ ×

問題2 集団援助技術・グループワークにおけるグループの発達過程に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 第一段階は,「グループ内の相互扶助の確立」という特徴がみられ、サブ(下位)グループは排除される。
B 第二段階は,「相互関係の対立と修正」という特徴がみられ、相互作用の活発化、リーダーや孤立者の出現などがみられる。
C 第三段階は,「グループの分散化と競争の激化」が特徴であり、「われわれ感情」は弱まり、相互援助のきざしは皆無である。
D 第四段階は,「グループとしての機能的な役割」に特徴がみられ、運命共同体的な相互支援などがみられる。 
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B D
5 C D

問題3 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 間接援助技術は、地域での支援体制づくりのほか、社会福祉援助技術の促進、直接援助技術を有効に活用する方法レパートリーである。
B 直接援助技術は、利用者自身への直接的な、固有の方法からなる援助技術で、個別援助技術と集団援助技術から構成される。
C 社会福祉援助技術のうち、直接援助技術、間接援助技術、関連援助技術をまとめて「三大援助技術」と呼ぶ。
D 関連援助技術には、カウンセリングやコンサルテーションなど、隣接科学を援用した方法レパートリーが含まれる。

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 × ○ ○ ×
3 × × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × ○ ○ ○

=====================−=======
<解答>

問題1 正答 5   P.174参照
D×  テキストP174の「グループの成立条件」を参照のこと。
「すべてのメンバーが同一の組織に所属」していても「対面的な関係」がなければグループワークのためのグループは成立しない。
逆に、「対面的な関係」があれば、必ずしも各メンバーが同じ組織(学校、企業など)に所属している必要はない。

問題2 正答4
  テキストP175、176参照
A× 誤り。「互いの確認と援助者への依存」という特徴がみられる。サブ(下位)グループの形成などがはじまる。
C× 誤り。「グループのまとまりと信頼関係の確立」が特徴である。「われわれ感情」の強まり、相互援助などの動きなどがみられる。

問題3 正答 1
C× 「三大援助技術」とは、個別援助技術(ケースワーク)、集団援助技術(グループワーク)、地域援助技術(コミュニティワーク)である(テキストP.144)。
テキストP.144、149、150参照

2010/08/02(月) ソーシャルワーク関連科目・練習問題
*ソーシャルワーク関連科目 練習問題(社会福祉援助技術論、精神保健福祉援助技術論)
 解答は下方に表示されます。ご注意ください。

問題23 次の記述はソーシャルワーカーの役割を述べたものです。A〜Dの機能と技術のレパートリーの対応として、適切なものには○、適切でないものには×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 ソーシャルワーカーは、「身体や精神などに障害のある人や、日常生活を営むのに支障がある人の(A)相談に応じて、(B)その人自身の解決能力を高め、(C)地域等の社会に働きかけ、(D)社会福祉サービスを調整し、社会生活の回復・維持・向上を支援する専門的な仕事を行う。

A 相談に応じて …………… グループワーク

B その人自身の解決能力を高め ………… エンパワメント

C 地域等の社会に働きかけ ………… ケースワーク、カウンセリング

D 社会福祉サービスを調整し ………… ケアマネジメント

《組み合わせ》
  A  B  C  D
1 ○  ×  ○  ○
2 ×  ○  ○  ×
3 ○  ○  ×  ○
4 ×  ○  ×  ○
5 ○  ×  ×  ×

問題24 次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 精神保健福祉士は、1997年の「精神保健福祉士法」に基づく,精神科ソーシャルワーカー(PSW、精神保健福祉領域のソーシャルワーカー)の国家資格である。
2 都道府県,市町村の福祉事務所において所定の職務を遂行するための任用資格として「社会福祉主事任用資格」がある。
3 福祉事務所を、町村は条例を定めてこれを設置する義務があり,都道府県と特別区を含む市はこれを設置することができる(任意)と規定されている。
4 ストレングス視点とは,援助者がクライエントの病理・欠陥に焦点を当てるのではなく,上手さ,豊かさ,強さ,たくましさ,資源などのストレングスに焦点を当てることを強調する視点であり,援助観である。
5 デンマークの社会省行政官バンク・ ミケルセンは、ノーマライゼーションを「知的障害者の生活を可能な限り通常の生活状態に近づけるようにすること」と定義している。

========================
<解答>

問題23 正答4
A× 相談に応じて:ケースワーク、カウンセリング
B (正しい)
C× 社会環境に働きかけ:コミュニティワーク、ソーシャルアクション
D (正しい)

問題24 正答3
3 × 正しくは、「福祉事務所とは、(中略)、都道府県と特別区を含む市には条例を定めてこれを設置する義務があり,町村はこれを設置することができると規定されている。

<本日のワンポイント>
*ストレングス視点 strengths perspective
 アメリカのソーシャルワーク実践理論において,1980年代以降提唱されている視点。それまで支配的であった病理・欠陥視点を批判する立場をとる。ストレングスとは,人が上手だと思うもの,生得的な才能,獲得した能力,スキルなど,潜在的能力のようなものを意味する。ストレングス視点とは,援助者がクライエントの病理・欠陥に焦点を当てるのではなく,上手さ,豊かさ,強さ,たくましさ,資源などのストレングスに焦点を当てることを強調する視点であり,援助観である。


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