|
2010/11/23(火)
ソーシャルワーク関連科目練習問題(歴史)
|
|
|
*社会福祉の歴史は、当サイトの10月30日から、11月13日までの記事で、要点を確認して下さい。
*ソーシャルワーク関連科目(援助技術論)・歴史に関する練習問題 2 問題1 ソーシャルワークの歴史に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 M.リッチモンドはその著書『ソーシャル・ケースワークとは何か』でケースワークの定義を示し、「ソーシャル・ケースワークは人間と社会環境との間を個別に意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程からなっている」とした。 2 M.リッチモンドは面接、記録、事例研究などの個別援助技術の具体的技法を1920年代にすでに提示している。 3 J.アダムズは、トインビー・ホールから多くを学び、アメリカへ帰国後、シカゴにハル・ハウスを設立した。ハル・ハウスは世界最大規模のセツルメントとされている。 4 世界で最初に設立されたセツルメントは、1884年、T.チャルマーズがロンドンに設立したトインビー・ホールである。 5 ニューヨーク慈善組織協会での最初のソーシャルワーク講習が行われたのは1890年代である。
問題2 1920年代以降の個別援助技術の歴史に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 1950年代、H.パールマンは、個別援助技術に「ソーシャル」な特質を取り戻すために、「診断主義」の考えを排除した「問題解決モデル」を提示した。 B 診断主義ケースワークの特徴のとして、面接を中心とした長期的援助関係において援助者が主導性をもち、また援助の過程は、調査→診断→治療を重視する等が挙げられる C 1920年代の個別援助技術は、それまでのリッチモンドの考えを全て否定し、フロイトの精神分析学の概念と方法を積極的に取り入れ、後に「診断主義」と呼ばれる流れを形成した。 D 1930年代になると、フロイトの精神分析学を否定するO.ランクの意志心理学を基礎とする「機能主義」個別援助技術が形成された。 (組み合わせ) A B C D 1 × ○ ○ × 2 ○ × ○ × 3 × ○ × × 4 ○ × × ○ 5 × ○ × ○
問題3 次の人物とその業績に関する記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A D.サリバン … 日本へのグループワークの本格的導入とされる占領軍の指導下の講習会で講師を務めた。 B 小河滋次郎 …… 1899年、「家庭学校」を設立し、教護活動を行った。 C 牧 賢一 …… 1959年、『専門社会事業研究』を著し、社会福祉援助技術の理論化を行った。 D 仲村優一 …… 1950〜60年代、アメリカのソーシャルワーク論の積極的導入を主張し、後にケースワークを理論化した。 (組み合わせ) A B C D 1 × ○ × ○ 2 ○ × ○ ○ 3 ○ ○ × × 4 ○ × × ○ 5 × ○ ○ ×
========================== <解答>
問題1 正答4 4 × 正しくは、「S.バーネットらがロンドンに設立」
問題2 正答5 A× パールマンは基本的には診断主義の考え方だったが、機能主義の長所を折衷的に採り入れた (折衷主義といわれる)。診断主義の考えを排除していない。 *テキストP97参照 C× 「診断主義」はリッチモンドの社会診断の流れを引き継いでいる。*テキストP89等参照
問題3 正答4 B × 正しくは、留岡幸助。 小河滋次郎 (1862-1925)は、内務省監獄局に勤務し監獄学・感化教育の権威となる。その後、嘱託として1918年,大阪府知事林市蔵のもとで,方面委員制度(後の民生委員制度)の創設に尽力した。後に日本生命済生会常任理事となる。[主著]『社会問題・救恤十訓』1912 ; 『社会事業と方面委員制度』1924. C× 牧賢一はコミュニティ・オーガニゼーションの理論を日本に紹介した人物。 「1959年、『専門社会事業研究』を著し、社会福祉援助技術の理論化を行った」のは竹内愛二である。 * テキストP104〜参照
<MGU 社会福祉士・精神保健福祉士 国家試験 受験支援セミナー>*主催 MGU 社会学・社会福祉学会 各回、部分参加も可能です。どの学年の方も参加出来ます。参加費や申し込みは不要です。
*第5回 11月24日(月)3・4時間目限 *ところ:MGU白金 1255教室 *内容:社会保障論(理念、公的年金、医療保険制度等) *第6回 12月1日(月)の3・4時間目に開催予定 *内容:地域福祉論を中心とした、各科目共通の基礎事項の確認。 ソーシャルワーク関連科目、公的扶助論の完結編 模擬問題もあります。 第6回は、関屋光泰(当サイト編集者)が担当します。
*受験を予定しているお友達・お知り合い、同じ学科の方々に転送をお願いします。
|
|
|