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2009/08/08(土) ソーシャルワーク関連科目・ポイント
*ソーシャルワーク関連科目・ポイント
<グループワークの歴史>
■グループワークの歴史
・グループワーク実践の源流は,19世紀のイギリスやアメリカにおけるセツルメント運動,YMCAに代表される青少年団体運動,レクリエーション運動,成人教育運動,その他の社会改良運動にみられる。
 その後,理論的に体系化されたのはアメリカにおいてであるが,1935年に全米社会事業会議(National Conference of Social Work)にグループワーク部門が設置されてもなお,グループワークがソーシャルワークに属するのか,あるいは他の教育やレクリエーションに属するのかについて論争が絶えず,グループワークがソーシャルワークのなかに位置づけられるにはさらに時間がかかった。
 第二次世界大戦後,ようやくグループワークがソーシャルワークの方法であるとの考え方が共通理解を得るようになった。グループワークが他のグループ活動・体験と異なる特徴は,それがソーシャルワークの共通基盤に基づいた実践であり,グループメンバーの成長や問題の解決を目標とし,プログラム活動を用いた意図的なワーカーの介入とグループによる相互作用を活用することにある。(14回試験)

■グループ・ダイナミックス
・集団の基本的な性質,集団と個人,集団と集団,またはもっと大きな組織と集団との関係についての法則を実証的な方法によって明らかにしようとする社会科学の一分野。集団力学と訳されて使われることも多い。

■ソシオメトリー
・モレノ(Moreno, J. L.)によって提唱されたもので,集団のなかにおける人間関係や個人の位置,その心理的特性などを理解していくための技術や理論。ソシオメトリック・テストが用いられることが多く,ある集団の個々人の選択・排斥の度合(ソシオマトリックス),それらの選択・排斥関係の図示(ソシオグラム)などから,集団の構造を解明する。

■コノプカ Konopka, Gisela (1910- )
・ユダヤ系ドイツ人で,アメリカへ亡命後帰化した。1950〜60年代,グループワークの発展に大きな役割を果たした治療的グループワークの代表論者であり,収容施設入所者,非行少年,情緒障害児等に対するグループワークに取り組んだ。個人の社会生活上の問題解決を小集団がもつ治療的機能に着目したグループワークの定義や,実践指針となる14のグループワーク原則(メンバーの個別化の原則,グループの個別化の原則,受容の原則,参加の原則,葛藤解決の原則,制限の原則,継続評価の原則等)が有名である。[主著] Social Group Work : A Helping Process, 1963. (16回試験出題)

■治療的グループワーク
・第二次世界大戦において,身体的,精神的に傷ついた将兵やその家族の援助にレクリエーション活動が用いられ,治療やリハビリテーションを目的としたグループワークが行われるようになったことが布石となり,1940〜50年代には治療的グループワークとして発展した。グループワーカーの積極的介入と個人の変化に影響力をもつ小集団の力動性により,治療の手段かつ治療の環境として人為的小集団が効果的であるとして,重要視された。 (16回試験)

■ヴィンター Vinter, Robert D. (1918- )
・グループワークの一つのモデルである治療モデルを生み出した人物。1950年代後半から60年代始めにかけてヴィンターが率いるミシガン学派は,実践への枠組を提示することでソーシャルワークの方法としてグループワークを位置づけ,最もハイリスクなクライエント,すなわち逸脱,機能不全あるいは病理的な問題を抱えている人たちに重点をおくことを主張した。ワーカーはメンバーに望ましい変化をもたらすグループを形成し,変化を起こさせる人(change agent)として機能する。すなわち,グループは手段として活用し,各メンバーの処遇目標を達成するためにワーカーが積極的に介入するのが治療モデルの特徴。[主著] "An Approach to Group Work Practice", in Glasser, P. et al.(eds.), Individual Changes through Small Groups, 1974.

■相互作用モデル
・グループワークの現代モデルとよばれる,1960〜70年代にかけて発展した理論モデルの一つである。フィリップス(Philipps, H.)に始まり,後にシュワルツとシュルマン(Shulman, L.)が発展させ,「媒介モデル」ともよばれる。最適の適応と社会化を達成するために,個人と社会が互いの存在を必要とする,理想的な共生的依存関係をもつ相互援助システムとして機能することを目的とし,ワーカーは個人と社会との媒介役となる。

■シュワルツ Schwartz, William (1916-82)
・1960〜70年代にかけてアメリカで発展したグループワーク理論モデルの一つである,「相互作用モデル」を構築した。機能主義学派の流れを汲み,社会システム論やフィールド理論に依拠しながら,「媒介モデル」へと発展させた。ソーシャルワーカーの多様な援助行動を貫く共通の原理と実践技術を追求し,ワーカーの機能を「個人と社会が互いに手を差し伸べる過程を媒介すること」と明示した媒介機能は,ソーシャルワーク全体に多大な影響を与えた。[主著] The Practice of Group Work グループワークの実際, 1971 (with Zalba, S. R.).』


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