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2009/08/14(金) ソーシャルワーク関連科目・ポイント
*社会福祉(精神保健福祉)援助技術論・ポイント

<グループワーク>
■グループワーク(第14回、第16回試験出題)
・ソーシャルワークの体系化された方法の一つで,厳密にはソーシャル・グループワークとよぶ。グループによる意図的なプログラム活動やグループの相互作用を活用して個人の成長をめざし,個人,集団,社会のさまざまな問題への効果的な対応を支援するもの。
・グループワークの援助媒体は,グループワーカーがグループの目的を達成するために用いる手段のことで,主に次の四つがあげられる。@グループワーカーとメンバー間の専門的援助関係,Aメンバーの相互作用,Bプログラム活動,C社会資源である。特にグループワークに特徴的な援助媒体は,メンバーの相互作用とプログラム活動である。グループワークでは,ワーカーとの援助関係とは異なる,グループ特有のメンバー同士の関係が互いを支え合うことに役立つ。一方,プログラム活動は,グループの目的にそって展開される活動で,メンバーの参加,相互作用の促進,グループ意識の高揚等さまざまな意義がある。
 グループワークがソーシャルワークの一方法であることから,その原則もソーシャルワーク全体に共通するが,グループを対象に実践するうえでの特徴的なものもある。グループワークの原則は,依拠するモデルによって違いがみられるものの,一般的にはコノプカによる14原則が代表的で,メンバーの個別化の原則,グループの個別化の原則,受容の原則,参加の原則,葛藤解決の原則,制限の原則,継続評価の原則等がある。

■グループワークのモデル
・グループワークのモデルは,初期のモデルからの変遷を経て現代では主に次の三つがあげられる。
@社会的諸目標モデル:最も伝統的なモデルで,コミュニティ・オーガニゼーションに近い。個人およびグループは潜在的に社会問題の解決に影響を及ぼす能力があるとの考えから,ワーカーはグループ過程を促進して,個人やグループを取り巻く環境の変革に取り組む。
A治療モデル:ヴィンターによって構築されたモデルで,最もリスクの高い問題を抱えるクライエントを対象として,彼らに望ましい変化をもたらすためにグループが意図的に構成される。その後ガーヴィン(Garvin, C.)やグラッサー(Glasser, P.)によって引き継がれ,「予防的およびリハビリテーション的モデル」ともよばれる。
B相互作用モデル:シュワルツによって発展したこのモデルは,個人と社会を有機的・体系的な相互援助システムと捉え,ワーカーは個人と社会が主体的に望ましい関係を結べるよう両者間の媒介の役割をすることから,「媒介モデル」ともよばれる。

■集団凝集性group cohesiveness (第16回試験)
・集団のなかでメンバーが相互に作用しあいながら形成され,維持されていく,その集団独自の,集団総体としてのまとまりをいう。集団のメンバーが,互いやそのグループに感じている魅力のまとまり,総量ともいえる。集団の凝集性は集団の機能に影響を与え,凝集性が高ければ,集団のメンバーはグループへ参加し続け,より互いに影響を与え合い,また,グループの課題達成やグループが機能していくことに,より責任をもって取り組むようになる。

■波長合わせ tuning-in (第17回試験出題)
・グループワークにおける「相互作用モデル」に立脚したシュワルツによって明確にされた概念である。グループワーク援助における準備段階でのワーカーの役割として,働きかける利用者一人一人を理解し把握しておくことが,その基本的な内容といえる。援助開始に向け,利用者からの合図やメッセージを間違いなく理解していくことを意味している。そのために利用者に関する記録や得た情報から,彼らがおかれている状況や潜在的な問題への理解を深める準備的な行為といえる。


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