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2009/04/04(土) 社会福祉原論(旧科目名)・練習問題
*社会福祉原論の模擬問題です。

問題1 次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 「世界人権宣言」(1948年12月国連総会採択)には,すべて人は「社会保障を受ける権利」と「自己の尊厳と自己の人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的、文化的権利の実現に対する権利」を有することがうたわれている。
B ポーランドや旧東ドイツなどの東欧の社会主義国を中心としてノーマライゼーションの理念が生まれた。
C 日本で社会保障という言葉が初めて法律に使われたのは救護法においてである。
D 「児童の権利に関する条約」(1989年11月国連総会採択)には,児童に関するすべての措置をとるに当たって「児童の最善の利益」を考慮すべきことが規定されている。
 (組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD   
4 BC
5 BD


問題2 社会福祉に関する研究者とその理論的特徴についての次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 岡村重夫は、 社会関係の客体的側面だけに着目する一般的な政策だけでは不充分であって、社会関係の主体的側面を問題とする個別化援助の方策がなくてはならない。
2 仲村優一は、生活保護とケースワークの関連を論じて、生活保護と公的扶助は、本来目的を異にしており、したがって分離すべきものであると主張した。
3 一番ケ瀬康子など運動論と呼ばれている研究潮流が時代の流れに乗り大きな影響  力を行使したのは、1990年代である。
4 三浦文夫は、社会事業の対象を、社会政策と対比して、資本主義経済から脱落した「経済秩序外的存在」=被救恤的窮民であるとした。
5 産業化・近代化の進展に伴って社会体制とは係わりなく福祉国家化が進む、と説いたのは、大河内一男である。



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<解答>

問題1 解答3
Aは正しい。 
『新版 社会福祉士養成講座@ 社会福祉原論 第2版』 中央法規出版 P23
Bは誤り。正しくは「スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国」
前掲「社会福祉原論」P28
Cは誤り。正しくは「日本国憲法第25条」
Dは正しい。
前掲「社会福祉原論」P25


問題2 解答 1
1 正しい。
『新版 社会福祉士養成講座@社会福祉原論 第2版』 中央法規出版 P17
2 誤り。戦後社会福祉本質論争の一環として、公的扶助とケースワークの位置づけをめぐって論争が行われたが、仲村優一はその当事者の一人である。現行生活保護法の第1条に生活保護法の目的として、最低生活保障と自立助長が並存しているが、この論点をめぐって、岸勇と仲村優一との間に論争が行われた。これを「岸・仲村論争」(1956〜63)といっている。仲村優一は公的扶助とケースワーク論は両立することが出来るが、その際には最大限、対象者の「自己決定の原理」が尊重されなければならない、とした。問題文の説明は岸勇の立場を説明している。(『現代社会福祉辞典』2003年、有斐閣p72)
3 誤り。運動論が国民に支持され影響力を広げていったのは高度経済成長時代といえよう。(前掲『社会福祉原論』p16)この時代は経済成長とともに環境問題、公害問題、労働問題を背景として、住民運動なども強力に展開され、それらの運動をバネに、地方自治体レベルでは革新自治体が広く誕生した。
4 誤り。社会事業を社会事業と対比することで、その本質を規定しようとしたのは、大河内一男である。彼は社会政策の対象を労働問題=社会問題とし、そのような問題を具体的に体現しているものが現役の労働者とみなした。これに対し社会事業の対象は資本主義経済から脱落した=「経済秩序外的存在」(被救恤的窮民)であるとした。
前掲『社会福祉原論』P16、P60
5 誤り。いわゆる「福祉国家収斂説」のことを言っているが、この説を唱えたものはウイレンスキーである。

<こちらも学習にご活用下さい。>
*ソーシャルワーク・社会福祉援助技術論、練習・模擬問題集1
(社会福祉士・精神保健福祉士 受験支援セミナー・MGU 2008 第3回実施分)
 http://docs.google.com/View?docID=dcxvhmvj_4gnnzpghj&revision=_latest

■公的扶助論(生活保護制度)web講座
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1225585731/
■社会福祉の歴史 web講座
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1226020506/

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