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2009/03/24(火) ソーシャルワーク・社会福祉援助技術・web講座15
◆社会福祉援助技術としての方法レパートリー
*「三大援助技術」とは、社会福祉援助技術のうち、個別援助技術、集団援助技術、地域援助技術のことである。
 個別援助技術は対象が、個人や家族であり、集団援助技術は、小集団やそのメンバー、地域援助技術は地域住民が対象である。

*社会福祉援助技術の「三大分類」とは、直接援助技術、間接援助技術、関連援助技術である。
→ テキストP144 参照

*「直接援助技術」とは、利用者自身への直接的な、固有の方法からなる援助技術で、個別援助技術と集団援助技術から構成される。   

*「間接援助技術」とは、地域の支援体制づくりなどの方法レパートリーであり、地域援助技術、社会福祉調査法、社会福祉運営管理、社会活動法、社会福祉計画法から構成される。

*「関連援助技術」は、隣接科学を援用した方法レパートリーが含まれており、ネットワーク、ケアマネジメント、スーパービジョン、カウンセリング、コンサルテーションで構成される。

◆方法レパートリーの特性 テキストP145から
*方法レパートリーは共通した原理と方法で構成されている。
*その選択は、利用者のニーズと状況に対応して、最適な支援への方法が選択される。各方法が連携したサービス・システムを構成する。
*各方法は固有の特性をもち、また社会生活をトータルな視野から支援する共通な目的と理論のもと、支援過程の展開に役割や機能を果たす。

3 社会福祉援助技術の統合化の動向 P146
◆視野と発想の統合化
→ テキストP146中段 参照
*ソーシャルワークの統合化の過程とその到達点を理解することは、現代のソーシャルワークを理解するために必要である。
*ソーシャルワークの統合化とは、ソーシャルワークの共通基盤、とりわけその主要な三方法である個別援助技術・ケースワーク、集団援助技術・グループワーク、地域援助技術・コミュニティワークの共通基盤を明らかにして、一体化してとらえようとする一連の動向のことである。
*ソーシャルワークが専門職として成立していく過程において、主要な三方法は独自の発展、固有の理論の発達を遂げた。
 しかし、その「専門分化」を超えて、ソーシャルワーク実践を全体的にとらえ、共通基盤を明確にすることが課題であった。

*アメリカにおいて、1955年に全米ソーシャルワーカー協会結成を直接的な契機として、統合化への動きが本格的となった。
 それ以前では、1929年に出されたミルフォード会議の報告書において、初めて「ジェネリック」という概念が登場し、統合化へのさきがけとなるものであった。またイギリスでは、1968年に発表された社会福祉制度の改革を目的とする「シーボーム報告」の影響によるところが大きい。この報告書によって、あらゆるクライエントを統合的に処遇できるソーシャルワーカーの養成が必要とされた。

*北米におけるソーシャルワークの統合化は、複雑化、深刻化するクライエントの生活問題にソーシャルワーカーが対応できるのかという危機感を背景として推進されてきた側面が強い。
 その危機感とは、機関やサービスが細分化され、そこで働くソーシャルワーカーには、その分野特有の専門的知識と技能が求められるようになったことや、ソーシャルワークの各方法が発達し、専門分化するにつれてソーシャルワークとしての共通性が見いだしにくくなったという点があげられる。
*ソーシャルワークを専門職として確立させ、ソーシャルワーカーのアイデンティティを高めていくことも統合化への重要な要因となった。NASW等のソーシャルワークの専門職団体を設立するに当たって、専門職として必要な条件となるソーシャルワークの共通基盤を明示する必要に迫られたのである。
 それに関連して、ソーシャルワーカーの専門職養成課程において、ソーシャルワークの共通基盤から導き出された統一したカリキュラムの作成が求められるようになった側面も指摘できる。

◆理論・方法の統合化、その特徴
→ テキストP147、148参照
*統合化に影響を与えた理論的動向として、ソーシャルワークにシステム理論が導入されたことがあげられる。
 その影響の一つは、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークがそれぞれ対象とする個人、グループ、コミュニティは本来分断されたものでなく、最小のシステムである個人を内包したシステムとしてとらえられたことである。
 そしてもう一つの影響は、ソーシャルワークにおいて重視されてきた「状況の中の人」を「システム」としてとらえ、そこへの介入という視点が明確化されたことであった。


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