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2009/03/23(月)
公的扶助論・練習問題&ポイント
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*公的扶助論 本日の練習問題 解答は下方に表示されます。ご注意ください。
問題20 生活保護に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 生業扶助の対象は,他の扶助と異なり、困窮のため最低限度の生活を維持できない者だけでなく,そのおそれのある者にまで拡大されている。 B 生活保護法による保護費は、国と地方自治体の公費負担が9割、共同募金からの拠出金が1割である。 C 生活保護費は、被保護世帯が生活するために、最低限度必要な額(最低生活費)として、1週間単位で基準額が定められている。 D 収入がない場合には、基準額(最低生活費)そのものが、保護費として支給される。収入がある場合には、最低生活費から収入を差し引いて、残りの不足分が支給される。 (組み合わせ) 1 AC 2 AD 3 AB 4 CD 5 BD
問題21 次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 生活保護法による保護の対象は、他制度の諸給付を受給していない者とされている。 B 保護の要否を判定するため、いわゆる資力調査(ミーンズ・テスト)という資産や所得の調査が行われる。 C 保護は世帯を単位としてその需要及び程度を定めるものとする。但し、これによりがたいときは、個人を単位として定めることができる。 D 民法に定める扶養義務者の扶養が生活保護法による保護に優先して行われるということは,生活保護における補足性の原理の一つである。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ × × ○ 2 ○ ○ × × 3 × × × ○ 4 × ○ ○ ○ 5 ○ ○ ○ ○
========================== <解答>
問題20 正答2 AとDが正しい B× 生活保護法による保護費は、全額公費負担である。 C× 最低限度必要な額(最低生活費)として1ヶ月単位で基準額が定められている。
問題21 正答4 Aが誤り
<ポイント> *ミーンズ・テスト 選別主義的給付,特に公的扶助(生活保護)において,保護の要否と程度を審査するため,申請者の収入・資産・稼働能力,扶養義務者の扶養能力を調査すること。資力調査,資産調査ともいう。 プライバシーに立ち入った過剰な調査はスティグマを伴い,漏救の原因になるといわれ,普遍主義的給付が支持される根拠となっている。また,収入に限定した調査は,インカム・テストとよばれる。
*普遍主義/選別主義 社会福祉サービスを利用するにあたって,受給資格を判定するための資産調査(ミーンズ・テスト)等を受けることを要件とする考え方および方法を選別主義といい,それらを受けることを要件とせず,サービスを必要とするすべての人々がそのサービスを利用できるようにするという考え方および方法を普遍主義という。 どちらの考え方・方法にもそれぞれ長所,短所があるが,近年,選別主義よりも普遍主義が強調されるようになってきている。
*練習問題等は、関屋光泰が編集・提供しています。
<こちらも学習にご活用下さい。> ■公的扶助論(生活保護制度)web講座 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1225585731/ ■社会福祉の歴史 web講座 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1226020506/
<受験支援セミナー 編集者HP> http://homepage3.nifty.com/misekiya/
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