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2009/03/20(金) ソーシャルワーク・社会福祉援助技術・web講座13
第4章 社会福祉援助技術の体系
第1節 社会福祉援助技術の共通概念
1.社会福祉援助技術の前提 P132から
◆社会福祉援助技術の成り立ち
*価値
・「価値」とは社会福祉援助技術を支える哲学や思想からなる。
 それは、他者を援助し支える価値意識であり、また援助専門職としての行動を動機づけ、態度や姿勢に反映される価値観である。

*知識
・「知識」とは、人間と環境を科学的に考察し、人間とその現実を解明する学際的な知識である。
 社会生活を支えるために社会福祉援助技術を活用する科学的知識の必要性である。

*方策
・「方策」とは、社会福祉制度である。社会福祉に関する公私にわたるものが必要とされる。

*方法
 上記を前提とした利用者支援の専門的な方法である。
「方法」としての社会福祉援助技術は、価値・知識・方策を大前提にして,利用者の生活支援のために、学際化された支援科学を駆使し,専門職制度と社会福祉実践機関のもとに支援過程として展開される。

◆技術の意味
*一般的な「技術」の意味とは、特殊な能力、経験や訓練を通じて磨かれた力量などである。

◆社会福祉援助技術の意義 
→テキストP134 参照
*社会福祉援助技術は、慣れ、経験、勘、センス等のみではなく、人間と社会生活への価値実現を目指した、専門的・科学的な方法や理論に基づいている。
 また社会福祉援助技術は単なる「手段」ではなく、技術自体に価値と目標を付与され、実現のための固有の方法をもつ。
 つまり社会福祉援助技術とは、社会福祉という価値を実現するための方法である。
*実践に必要な社会福祉援助技術とは、社会生活への回復、より豊かな生活への接近、潜在している最善の可能性を引き出す、真実な人生の発見などを実現するための支援の展開過程である。
*また、社会福祉援助技術では、利用者の遭遇している現実生活の特殊性を第三者として解釈し評価することではなく、あるがままとして理解し把握することが必要とされる。

2.社会福祉援助技術と援助概念 P134から
◆社会福祉援助技術の援助概念
→ テキストP136中段 参照
*援助とは、他者への善意ある働きかけを意味する能動的概念である。
*援助概念は、慈善事業の時代からの援助者の意図や視点を中心とした援助者本位のもの(救済・保護・指導など)から、近代社会福祉における相手を中心とした参加と協働という利用者本位のもの(支援・支持・育成など)へと進展した。
*社会福祉援助技術は、ニーズに応える援助、相手(利用者)を中心にした姿勢と関わりの方法である専門的援助関係が重要である。

◆援助概念の整理−公共・共同・自己−P136〜
*「公共援助概念」は、日本国憲法(第25条)に基づき、国家・社会の責任・義務として援助施策を推進・施行する概念である。
*「共同援助概念」は、人間のもつ自己援助能力への働きかけの過程であり、家族やコミュニティへの働きかけを含む。人々との協力によって社会福祉の達成、維持、向上を目指す。また、利用者を中心に援助の目的や方法が実践の論理として分類されており、これからの福祉社会の論理である。  
*「自己援助概念」とは、援助効果の大前提をなす利用者の論理である。自己の学習経験の蓄積や成長、状況の変化、能力の回復などによって、主観的・客観的に確立した自己が果たす役割である。

・戦後、国民の権利として社会福祉が明言され、社会福祉援助技術も国家社会による「公共援助」であり、もっぱら公共がその責任において実施する施策と理解された。また「共同・自己援助」は補足的なものとされ、住民参加やコミュニティの共同を促す世論形成を欠く一因となった。

・超高齢・少子社会の顕在化は、公共・公助、共同・共助、自己・自助の全て、つまり国家と地方自治体、地域社会、近隣や職場、家族の参加のうえに社会福祉援助技術が構築されなければならない時代に到達した。

・社会福祉援助技術の基本は、公共援助の施策を中心とするが、援助の意味や質からなる価値(自己実現など)を最重要視したものでなければならない。
・利用者の自己実現などを育成する姿勢としての自己援助概念が鍵を握る。

・社会福祉援助技術としての援助概念とは、公的責任と利用者主体の論理を前提とした、福祉社会に生きる人間の共生・参加・協働の生活論になる必要がある。共同援助概念は、ソーシャルワーカーの姿勢と態度の根幹、実践の中心論理である。
→ テキストP137 下段 参照


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