社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
社会福祉士・精神保健福祉士試験の受験対策 ⇒新ブログhttp://miseki.exblog.jp/ に移行しました
最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2009年3月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2011/01/20 援助技術論等、事例問題対策3<練習問題>
2011/01/19 援助技術論等、事例問題対策2<練習問題>
2010/12/27 地域福祉論・web講座1
2010/11/30 前回セミナーの復習:ソーシャルワーク関連科目・練習問題
2010/11/26 ソーシャルワーク関連科目・練習問題(歴史)

直接移動: 20111 月  201012 11 10 9 8 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 月 

2009/03/10(火) ソーシャルワーク・社会福祉援助技術・web講座10
◎日本においては「ソーシャルワーカーの倫理綱領」が1986年に日本ソーシャルワーカー協会が宣言した。段階的な改訂の後、2005年に最終案が取りまとめられ、国内の各専門職団体が承認し採択している。ソーシャルワーカーの,専門職として望ましい価値態度,日常行動における倫理的行動規範、義務の指針を明文化したものである。倫理綱領は行動の指針であるが、個別的・具体的場面でとるべき行動を詳細に規定した「マニュアル」ではない。その基準は,平和擁護,個人の尊厳,民主主義にあり,ソーシャルワーカーの行動が基準から逸脱しないよう,倫理上の諸問題に対し,専門職団体が定めた行動の準則である。

・専門職は、クライエントがもたない高度な知識や技術をもっていることや、クライエントの個人情報を知り得る立場にあることなどから、クライエントより有利な立場に立ちやすい。こうした立場を利用した権利侵害を自己規制することが、専門職団体の倫理綱領の存在理由の一つである。
 また倫理綱領は、福祉専門職としての行動について、クライエントに対してはもちろん、他の専門職や一般社会に対しても誓約したものである。

■用語解説:ニィリエ(ニルジェ)Nirje,B.
「ノーマライゼーション育ての父」と称される。
ニルジェは、"ノーマライゼーションとは、知的障害者等を障害のない人の生活様式や条件に可能な限り近づけることである"とし、1日・1週間・1年・人生のノーマルなリズムや、異性との生活等8つの原理を提示した。
 スウェーデンの知的障害児童・青少年・成人連盟事務局長+オンブズマンであった。

A価値と原則
*人間の平等と尊厳の尊重
 ソーシャルワーカーは、すべての人間を、出自、人種、性別、年齢、身体的精神的状況、宗教的文化的背景、社会的地位、経済状況等の違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重する。

◎日本国憲法14条1項は,「すべて国民は,法の下に平等であって,人種,信条,性別,社会的身分又は門地により,政治的,経済的又は社会的関係において,差別されない」と規定する。この条項は,一般に「法の下の平等」といわれ,人権の総則的な条文となっている。 しかし,すべての個人を均等に取り扱い,自由な活動を保障するという形式的平等(機会の均等)は,資本主義経済の展開のなかで,結果的には貧富の差を拡大し,個人間の不平等をもたらした。そこで,20世紀の福祉国家・社会国家においては,社会的・経済的に弱い立場にたつ者(例えば,労働者,女性,青少年,高齢者,障害者など)に,より強い援助・支援を与え,実質的な平等(結果の平等)を実現することが要請されるようになる。

*社会正義の実現
 ソーシャルワーカーは、差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現をめざす。
ソーシャルワーカーは、人間の尊厳の尊重と社会正義の実現に貢献する。
◎人間の尊厳の原理は,世界人権宣言(1948年12月採択)では,その前文の書き出しで,「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳及び平等のかつ奪い得ない権利を認めることが世界における自由,正義及び平和の基礎をなすものである」として,近代社会の根底におかれる価値を「尊厳」ということばで表している。そして,この宣言の1条もまた「すべての人間は,生まれながらにして自由であり,かつ,尊厳及び権利について平等である」と規定する。
 日本国憲法もまた,このような思想を背景に制定されたものではあるが,じつは,法文上に「人間の尊厳」ということばは用いられていない。13条前段「すべて国民は,個人として尊重される」,24条2項「個人の尊厳と両性の本質的平等」という文言のなかに,人間の尊厳の原理が含まれていると考えられる。また,民法1条ノ2は,民法解釈の基準として「個人ノ尊厳」をあげており,売春防止法1条も,「人としての尊厳」を目的規定のなかに含めている。さらに2000年6月に改定された社会福祉法3条も,「個人の尊厳の保持」を基本的理念として規定している。

<参考リンク>
世界人権宣言: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E5%AE%A3%E8%A8%80

<こちらも学習にご活用下さい。>
■公的扶助論(生活保護制度)web講座
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1225585731/
■社会福祉の歴史 web講座
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9517/1226020506/

<試験運用中:当サイト編集者によるニュース・クリップ(ブックマーク)。関連する記事もクリップ中です。>
http://clip.nifty.com/users/sekiya


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.