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2009/02/03(火)
社会福祉原論(旧科目名)の練習問題・ワンポイント
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<解答は画面下方に表示されますので、ご注意下さい。> 問題1 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A QOL(quality of life)とは、生活者の満足感・安定感・幸福感を規定する主観的要因や生活者の意識構造、生活環境などを表す用語である。 B 利用者とは個人・家族・組織集団の構成員・地域住民等の当事者を意味し、個別援助技術、集団援助技術、地域援助技術等の対象となる。 C エンパワメントとは、諦めや無力状態(パワーレス)に陥った人々が、自分の無力さや現実を直視して、自らの問題の解決は専門職に全て任せていけるよう、そのサービスを活用する能力のみを強めていこうとする援助である。 D 1929(昭和4)年に、救護法が制定され、同じ年に実施された。 《組み合わせ》 A B C D 1 × × ○ ○ 2 ○ ○ × ○ 3 ○ ○ × × 4 × ○ × ○ 5 ○ ○ ○ ×
問題2 次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 日本の社会福祉のあり方について考えるうえで、日本国憲法に定められた< A >保障の思想は、最も基本的な拠りどころである。憲法< B >第1項では、「すべて< C >で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定している。 《組み合わせ》 A B C 1 生存権 第25条 国民は健康 2 財産権 第9条 国民は幸福 3 プライバシー権 第13条 国民は富裕 4 労働三権 第17条 国民は劣悪 5 日照権 第62条 国民は多忙
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<解答> 問題1 答え3 AとBが正しい。 C 正しくは、「エンパワメントとは、主体的な生活を諦めた無力状態に陥った人々が、再び本来持っている力を取り戻し、自らの問題解決の能力を強めていこうとする援助・視点である。」となる。 D 正しくは、1929(昭和4)年に、救護法が制定され、実施は昭和7年である。
問題2 答え1 Aは生存権、 Bは第25条 Cは国民は健康
<ポイント解説> *社会福祉の範囲 ・社会福祉の類型と基準(社会福祉法) "この法律において「社会福祉事業」とは、第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいう。" (社会福祉法第2条)。それぞれに該当する具体的な事業を列挙している。
*第一種社会福祉事業 第一種社会福祉事業は、公共性の高い事業であって、人格の尊厳に重大な関係を持つ事業、また生活保護事業で、不当な搾取が行われるおそれがある事業ともされている。第一種社会福祉事業の経営主体は、国と地方公共団体(独立行政法人)、社会福祉法人に制限されている。
*第二種社会福祉事業 第二種社会福祉事業は、第一種事業以外の、社会福祉の増進に寄与する事業とされており、第一種に比べて利用者に及ぼす影響がそれほど大きくないために、事業の経営主体は社会福祉法では特に制限されていない。しかし、他の福祉関係法規で規制されている場合もある。第二種社会福祉事業は具体的には、生活困難者に対する居宅援助、生活相談事業、宿泊所の提供、居宅生活支援事業、在宅福祉サービス、ホームヘルプサービスなどである。
■解説:社会福祉法 福祉サービスの利用者の利益の保護、地域における社会福祉の推進を図るとともに、社会福祉事業の公明適切な実施の確保、社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図り、もって社会福祉の増進に資することを目的とした法律である。社会福祉事業法(1951年制定)を改正、名称を変更して平成12年(2000)に公布。
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