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2009/02/16(月)
ソーシャルワーク論・練習問題&ワンポイント
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*ソーシャルワーク関連科目 練習問題(旧科目名:社会福祉援助技術論、精神保健福祉援助技術論) 解答は下方に表示されます。ご注意ください。
問題5 次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 「ソーシャルワーカーの倫理綱領」は、理想的な人間観や社会観、ソーシャルワーカーのとるべき行動指針や規範を明文化したマニュアルであり、さらに、ソーシャルワーカーが持つべき知識・技術の内容を詳細に列挙し規定したものである。 B ソーシャルワーカーの役割は、障害のある人や日常生活を営むのに支障がある人の相談業務のみに限定される。 C 社会福祉援助活動は日常生活にかかわる援助を行うので、その援助関係は、家族や友人との関係のような自然な人間関係でなければならない。 D ソーシャルワーカーは専門知識として、人間の心理や行動に関する理解だけでなく、援助の場となる地域・機関・施設や家族に関する理解や、福祉の歴史や法制度・政策に関する理解など、幅広い知識を必要とする。 《組み合わせ》 A B C D 1 × × × ○ 2 × ○ × ○ 3 ○ × ○ × 4 × ○ × × 5 × ○ ○ ×
問題6 次の記述は、日本ソーシャルワーカー協会の倫理綱領における「クライエントとの関係」についての四つの項目である。このうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A ソーシャルワーカーは、職務の遂行に際して、クライエントに対するサービスを最優先に考え、自己の私的な利益のために利用することがあってはならない。 B ソーシャルワーカーは、個人・家族・集団・地域・社会の文化的差異や多様性に配慮する必要は無く、これら差異あるクライエントに対しては、サービスを提供するべきではない。 C ソーシャルワーカーは、クライエントや関係者から事情を聴取する場合も、業務遂行上必要な範囲にとどめる。 D ソーシャルワーカーは、中流階層の市民としての先入観や常識、偏見に依拠しつつ、クライエントの好ましい部分だけを受容する。 《組み合わせ》 1 A C 2 A D 3 B C 4 B D 5 C D
=========================== <解答>
問題5 正答1 A × 倫理綱領は「知識・技術の内容を詳細に列挙し規定したもの」ではない。テキストP60等参照 B × 相談業務だけでなく、社会環境に働きかける、社会サービスを調整するという役割(機能)もある。 C × 社会福祉援助活動は、専門的援助関係で行われる。テキストP53等参照 D ○ 正しい
問題6 正答1 A,C(正しい) B× 正しい文は「文化的差異や多様性を尊重するとともに、これら差異あるクライエントに対しても、同等の熱意を持ってサービスや援助を提供しなければならない。」 D× 正しくは、「ソーシャルワーカーは、自らの先入観や偏見を排し、クライエントをあるがままに受容する。 <テキストP61から参照>
*<ポイント解説> *社会福祉専門職の倫理 専門職として内在化している価値を実際にクライエントとの関係において実現しようとするとき,さまざまな制約,配慮すべき点が起こってくるが,その際の行動のガイドラインとなるのが倫理である。社会福祉援助は,その職務の特性上,個人のプライバシーに属する事柄を取り扱わなければならないこと,援助過程が第三者からは見えにくいこと,クライエントは権利侵害を受けやすい立場にあること等から,ソーシャルワーカーには高い倫理性が求められる。これら専門職としての行動規範というべきものが職能団体において定められている倫理綱領であり,こうした倫理綱領を定めていることが専門職としての要件の一つでもある。 1986年に採択された日本ソーシャルワーカー協会の倫理綱領において,前文および原則に続いて,「クライエントとの関係」「機関との関係」「行政・社会との関係」「専門職としての責務」の4領域に関して,合計14項目の規範が示されている。
<参考リンク> 『ソーシャルワーカーの倫理綱領』(日本ソーシャルワーカー協会) http://www.jasw.jp/jaswtowa/jasw-rinri-050127.htm
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