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2009/11/25(水)
ソーシャルワーク関連科目・練習問題(歴史)
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*社会福祉の歴史は、当サイトの10月30日から、11月13日までの記事で、要点を確認して下さい。
*ソーシャルワーク関連科目(援助技術論)・歴史に関する練習問題 2 問題7 ソーシャルワークの歴史に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 慈善事業とは中世キリスト教社会で広まった、生活困難にある人に対して,宗教的な動機から援助する救済事業のことである。 2 エルバーフェルト制度とは、スコットランドの貧民救済制度であり、1853年に市の条例に基づいて実施され,その後、スコットランド・ウエールズの国内各地で実施されるようになった。 3 機能主義ケースワークは,クライエントの自由な意志を尊重し,利用者による主体的な問題解決を援助者がそれぞれの「機関の機能」を代表して援助する点を明らかにした。 4 賀川豊彦は、神戸新川の貧民街においてキリスト教社会事業家としてセツルメント活動を行ない、また,労働組合,農民組合,生活協同組合運動などでも多彩な活躍をした。 5 救世軍の発展に尽力し,日本のキリスト教社会事業の開拓的役割を果たした山室軍平の主著の一つは『平民之福音』(1899)である。
問題8 M.リッチモンドの業績に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A リッチモンドが考案した個別援助活動の特徴の一つとして、個人と社会環境への洞察をもとに、個別援助活動が直接的活動と間接的活動の両方からなるとしたことが挙げられる。 B リッチモンドは面接、記録、事例研究などの個別援助技術の具体的技法を1920年代にすでに提示している。 C リッチモンドが最初に福祉に従事したのは、1889年、ボルチモアのYWCAへの就職である。 D リッチモンドはケースワークを専門職として確立させた功績から「ケースワークの母」と呼ばれ、ノーベル平和賞を受賞した。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ × × ○ 2 × ○ ○ × 3 ○ ○ ○ × 4 ○ ○ × × 5 × × × ○
問題9 M.リッチモンドの業績に関する次の文章の空欄A、B、C、に該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。 リッチモンドがケースワークを初めて科学的に体系化した著書は A であり、その後の著『ソーシャル・ケースワークとは何か』でケースワークの定義を初めて明らかに示した。リッチモンドの定義によれば、「ソーシャル・ケース・ワークは B を個別に意識的に調整することを通して、 C させる諸過程からなっている」とされている。 (組み合わせ) A B C 1 『ケースワークの理論と実際』 人間と社会環境 パーソナリティを発達
2 『社会診断』 人間と社会環境との間 パーソナリティを発達
3 『ケースワークの理論と実際』 人間の心理的側面 個人とともに社会を変革
4 『社会治療』 人間と社会環境との間 問題解決を進め
5 『社会診断』 人間の心理的側面 パーソナリティを鍛錬
============================ <解答>
問題7 正答2 2 × 誤り。正しくはドイツの貧民救済制度。1Q4回目授業レジュメ参照。
問題8 正答4 C × リッチモンドが最初に福祉に従事したのは、「YWCA(キリスト教女子青年会)」ではなく「COS(事前組織協会)」である。 D × ノーベル平和賞を受賞したのはハル・ハウスを設立したJ.アダムズである。リッチモンドは受賞していない。 *テキストP86〜87参照
問題9 正答2 『ケースワークの理論と実際』の著者はG.ハミルトン。 個人と社会環境との関係に焦点を当てたにもかかわらず、最終目標を「パーソナリティの発達」としたことがリッチモンドの歴史的限界である。 *テキストP86〜87参照
============================= ■お知らせ 当サイト「受験支援セミナー」の、ソーシャルワーク関連科目(援助技術論)の練習問題につきましては、順次、掲載を終了していく予定です。学習中の方々にはお手数をお掛けし恐縮ですが、印刷や保存等をお願い致します。 今後も、当セミナーは全力を挙げて、皆様の社会福祉士・精神保健福祉士の受験を支援していきます!!
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