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2009/11/29(日)
前回セミナーの復習:ソーシャルワーク関連科目・練習問題
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*前回(第3回)セミナーの復習問題です。 8 問題6 燃えつき症候群(バーン・アウト)に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 一種の職業病であり、職業を持たない人が燃えつき症候群に陥ることは、全くない。 B 原因は、もっぱら、自分自身への不信感や情緒的・肉体的エネルギーの欠如など当人の主体的条件に限られる。 C 具体的な症状として、極度の身体の疲労感や感情の摩滅した状態を経験する。 D 医療・保健、福祉、教育など、対人援助サービスの従事者に多く見られる。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ × ○ 2 ○ ○ × × 3 × × ○ × 4 × × × ○ 5 × × ○ ○
問題7 ソーシャルサポートネットワークに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A ソーシャルワーカー等が、意図的にインフォーマルなサポートとフォーマルなサポート両者のネットワークの形成を促進して、総合的にクライエントを援助しようとする方法をソーシャルサポート・ネットワークという。 B ソーシャルサポートは、従来の援助がともすると専門的援助を中心にし、インフォーマルな援助の意義に目を向けようとしなかった反省から登場した。 C アメリカやイギリスにおけるケースマネジメント(ケアマネジメント)の登場が、ソーシャルサポート・ネットワークの発展の契機になった。 D ソーシャルサポートとは、家族や友人などインフォーマルなサポートを指し、いかなる場合も、公的機関によって提供されるフォーマルなサポートは含まない。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ ○ × 2 ○ ○ × ○ 3 × ○ ○ × 4 ○ × × × 5 × × ○ ○
問題8 次の記述のうち、エコロジーの特性に関する説明として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 エコロジーは、人と環境との交互作用を通してハビタットを追求し、ニッチ(生態学的適所)の作成を目指す。 2 環境の側にあって人間と環境の交互作用における緊張関係の原因となるものを生活ストレッサーといい、人間がそれを処理する能力を対処能力という。 3 専門分化された諸科学の概念や知識を、統一された方法論によって統合する普遍的原理としてベルタランフィによって提唱された。 4 「希少動物の保護」という考え方は、社会の価値(利益主義、能力主義など)に合致しない人間で合っても、その人が存在することに無限の価値と意義を見出そうとする社会福祉の価値と整合性をもつ。 5 人間と環境の交互作用に焦点をあて、さらにそれが人間と環境の互恵関係として成立し、維持されることを目指す。
問題9 C.ジャーメインとA.ギッターマンの「ライフモデル」にかんする次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 「ライフモデル」の援助目的は、環境の側にある生活ストレッサーを取り除くことのみであり、人の対処能力を高めることではない。 B 「ライフモデル」では、人と環境の互恵関係のバランスが崩れてストレスが発生し人の対処能力の限界を超えて対処ができなくなった状態を、人間生活に発生する問題と見なす。 C 「ライフモデル」の実践と、エンパワメントの理論は、相反する。 D C.ジャーメインとA.ギッターマンは1980年、生態学(エコロジー)をソーシャルワーク理論に応用して「ライフモデル」を提唱した。 (組み合わせ) 1 A B 2 A C 3 A D 4 B C 5 B D
=========================== <解答> 問題6 正答 5 A× 職業としての対人援助だけでなく、家族の介護や子どもの養育などもバーン・アウトの原因になり得る。 B× 対応しなければならない問題が増加する一方で、そのための資源や支援体制が十分でないなど、客体的要因も大きい。 C D 正しい。
問題7 正答 1 D× もともとはインフォーマルなサポートのみを指していたが、今日では、インフォーマルなサポートに重点が置かれているもののフォーマルなサポートも含めて捉えられる。
問題8 正答 3 3は一般システム論の説明
問題9 正答 5 A× 「ライフモデル」の援助目的は人と環境の間の適合レベルを高めることであり、「人の対処能力を高める」ことも含む。 C × ライフモデルの実践に、エンパワメントは方向などを与える。
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