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2008/12/09(火)
ソーシャルワーク関連科目・練習問題<受験支援セミナーの復習>
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<援助技術論>練習問題<MGU受験支援セミナーの復習> 8 問題14 次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 北米では、1970年代半ばから学部レベルのソーシャルワーク教育が強調されるようになり、「スペシャリスト」の養成が主流となった。 B G.ハーンは生態学(エコロジー)をソーシャルワーク理論に応用することが可能であると考え、1950年代にその成果を発表した。 C ジェネリック・ソーシャルワークとは、専門分化したソーシャルワークの方法に内在する共通項を確認し列挙したものであり、援助体系や援助過程を備えた実体のあるソーシャルワーク論とはいえない。 D A.ハートマンとJ.レアードなどは、ソーシャルワークの実践論に社会構成主義の考えを取り入れた。 (組み合わせ) 1 A C 2 A D 3 B C 4 B D 5 C D
問題15 ソーシャルワークにおける効果測定等に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A ソーシャルワークにおける評価とは,アウトカム評価(outcome evaluation)のみであり、成果・効果を獲得することのみがソーシャルワークの課題である。 B プラシーボ効果とは、実際に用いられた介入や援助による効果のことである。 C 単一事例実験計画法とは、対象者を、援助・介入を実施した実験群と、援助・介入を実施しない統制群に分けて、追跡調査を通じて2つの群を比較研究することにより、援助・介入の効果を明らかにしようとする方法である。 D アウトカム(結果)評価とは、福祉プログラムや福祉における援助が,その利用者にとって最終的に有益であったのかどうかを確認するために行う評価方法である。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ ○ × 2 ○ × × ○ 3 × ○ × ○ 4 × × × ○ 5 × ○ ○ ×
問題16 ケアマネジメント(ケースマネジメント)に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 イギリスでは、1990年に制定された「国民保健サービス及びコミュニティケア法」によってケアマネジメントが制度化された。 2 1994年に高齢者介護・自立支援システム研究会は「新たな高齢者介護システムの構築を目指して」と題する報告書をとりまとめた。 3 地域保健の分野で用いられている「ケア・コーディネーション」という用語は、内容的には,ケアマネジメントとほとんど変わらないとされる。 4 白澤政和はケアマネジメントを、「対象者の社会生活上での単一のニーズを充足させるため適切な社会資源と結びつける手続きの総体」と定義した。 5 D.P.マクスリーによるケア(ケース)マネジメントの定義とは"対人サービスや機会や給付の調整を促進するための,利用者の立場に立つ方法である"といった内容である。
===================== <解答>
問題14 正答 5 A× 「スペシャリスト」ではなく、ジェネラリスト。 B× G.ハーンは、「生態学(エコロジー)」ではなく、一般システム論を応用した。 C D 正しい。 テキストT P111、P128等参照
問題15 正答4 A × 誤り。アウトカム評価(outcome evaluation)とプロセス評価(process evaluation)がある。 B × 誤り。実際に用いられた介入や援助による効果ではなく,たんに効果的な介入や援助を受けたという思い込みによって症状や問題が軽減することである C × 誤り。集団比較実験計画法
問題16 正答4 「単一のニーズ」が誤り。
<解説> ■結果評価 outcome evaluation 社会福祉事業のプログラムや、社会福祉における援助が,その利用者にとって最終的に有益であったのかどうかを確認するために行う評価方法である。過程評価は,プログラム(援助)実施中あるいはプログラム(援助)終了直前に,設定された目標の到達度や変更点などを明確にするために行われるが,結果評価は,プログラム(援助)終了時の結果から,プログラムや援助の効果、有効性を判断するために行われる。
■過程評価 process evaluation 福祉プログラムや福祉における援助がプログラム計画や援助計画で作成された目標を達成できているかどうかを確認するために行う評価方法である。過程評価においては,プログラムや援助の実施段階で,先に計画で作成された目標が達成できたかどうかを確認し,目標達成が難しい場合には,目標をどのように変更すればよいのか,あるいは,目標達成が難しくなる要因は何か,などを考えていく必要がある。
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