社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
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2008/12/21(日) ソーシャルワーク科目・問題&ポイント <受験支援セミナーの復習・社会福祉調査7
「援助技術論」・練習問題&ポイント <MGU 福祉士受験支援セミナーの復習・社会福祉調査7>

問題14 社会福祉調査に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 焦点面接法とは、半指示的面接法の一つとして、R.K.マートンとP.L.ケンドールにより提案されたものである。
B 観察法とは、言語的方法を用いての調査対象の把握であって、非参与観察法、参与観察法、変数観察法がある。
C 非参与観察法とは、調査者自身が対象集団の内部に入り込み、生活体験をともにしながら比較的長期にわたって内部から観察する方法をいう。
D 質問紙における設問において、先行する設問が後の設問の回答に影響を及ぼすことを「履歴効果」という。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○  ×  × ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ×
5 × ○ × ○


問題15 社会福祉調査に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 参与観察法とは、観察者が第三者として、対象のあるがままの姿を外部から把握する観察法をいう。
B グラウンデッドセオリー法(GT法)とは、グレイザーとストラウスによる、質的データから理論構築を行なう方法である。
C 量的変数とは、数や量で測れる変数のことであり、たとえば年齢、収入、世帯人数などを表す変数である。
D 自由面接においては、調査の意義や目的を最優先すべきであるので、調査対象者のプライバシーなど些細なことには配慮する必要は無い。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 A D



=============================
<解答>

問題14 1
A ○ 正しい。
B × 誤り。非言語的方法を用いて。非参与観察法、参与観察法、統制的観察法がある。
C × 誤り。これは参与観察法の説明である。
D × 誤り、これはキャリーオーバー効果である。
*テキストP194等参照

問題15  3
A × 誤り。これは非参与観察法の説明である。
B ○  C ○  正しい
D × 誤り、対象者個人にとってプライバシーに関する質問は、秘密保持を確約し相手との信頼関係を保持するなかで、細心の注意を払う必要がある。
*テキストP194、P195等参照


<ポイント解説>
■質問紙調査における調査票の組み上げ方について
*回答を容易にするため、質問の順は、1.簡単なものから、2.関連する質問は近くにする。

*キャリーオーバー効果(エフェクト)
 つまり、質問項目の配列上の問題で、前の質問の答えが,次の質問の答えに影響する可能性があるかということである。これに注意する。

*ろ過質問
 一般的な質問から徐々に調べたい質問に焦点をしぼっていく手法である。

*イエス・テンデンシー
 質問には、一般的に「はい」と答える傾向があるので「はい」と「いいえ」が混じるようにしたり,選択肢の並び方においても,回答が多そうな選択肢をいつも一番最初におかないように気をつける。

*プリテスト
 本調査実施前に行う予備的な調査のことである。

■質的調査について
*観察法とは、非言語的方法を用いての調査対象の把握である。
 観察法には、非参与観察法、参与観察法(対象集団に入り込んで内部からの観察)、統制的観察法がある。

*非参与観察法
 観察者が第三者として、対象のあるがままの姿を外部から把握する観察法をいう。

*参与観察法
 調査者自身が対象集団の内部に入り込み、生活体験をともにしながら比較的長期にわたって内部から観察する方法をいう。

*統制的観察法
 観察対象のなかの特定の要因を比較的純粋な形で抜き出す目的から、他の要因を規制したり、観察場面や観察手段に工夫を加えたりして、観察を行う方法をいう。

■質的調査の分析法
*KJ法
 文化人類学者の川喜田二郎が、フィールドワークで収集したデータをまとめるために考案した手法である。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解や文章化し、解釈する方法論である。ミーティング等での共同の作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。
@カードの作成
 1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。
Aグループ編成
 数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。
*図解化(KJ法A型)
*叙述化(KJ法B型)

*グラウンデッドセオリー法(GT法、もしくはGTA)
 グレイザーとストラウスによる、質的データから理論構築を行なう方法である。
 手法の特徴は、対象者へのインタビューや観察などを行ない、得られた結果をまず文章化し、それを細分化し、特徴的な単語や内容をコード化し、データを蓄積していくことである。その上で、コードを分類(カテゴリー)し、分析することになる。
 データの蓄積→コード化→比較→カテゴリー化の過程を繰り返し行なうことにより、カテゴリー(概念)の統合を得る。


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