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2008/12/20(土)
ソーシャルワーク科目・練習問題&ポイント <受験セミナーの復習・社会福祉調査6
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「援助技術論」・練習問題&ポイント <MGU 福祉士受験支援セミナーの復習・社会福祉調査6> 6 問題11 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 自由回答法とは、質問に対し自由に回答・記述することを求めるものである。 B 自由回答法による設問は、調査実施後にコーディングの処理は必要がない。 C 選択肢法の「多肢選択法」とは、複数の選択肢の中から複数の回答を選ぶものである。 D 選択肢法の「複数選択法」とは、複数の選択肢の中から1つだけ回答を選ぶものである。 (組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ × ○ 2 ○ × × × 3 ○ × ○ ○ 4 × ○ × × 5 × ○ × ○
問題12 次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 キャリーオーバー効果(エフェクト)とは、前の質問の答えが,次の質問の答えに影響する可能性があるというものである。 2 社会福祉調査においては、設問を明確にするため、キャリーオーバー効果を積極的に活用すべきである。 3 ろ過質問とは、一般的な質問から徐々に調べたい質問に焦点をしぼっていく手法である。 4 選択肢の作り方によっては、イエス・テンデンシーといって一般的に「はい」と答え易い傾向があるので「はい」と「いいえ」が混じるようにする等の工夫が必要である。 5 プリテストとは、本調査実施前に、実際に質問紙を用いる予備的な調査のことである。
問題13 次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 ダブルバーレル質問とは、1つの質問文に二つ以上の要素を含むものであり、一挙に多くの回答を得ることができるため、回答の信頼性を高める上で効果的な質問形式である。 2 事例調査の準備においては、調査目的・課題を明確にする必要はなく、終始、無原則な対応でよい。 3 事例調査においては、個々の調査員には統率のとれた行動が求められており、個々の調査員の洞察力や想像力などは混乱を生じるだけなので不要である。 4 事例調査における調査対象の選定は標本調査より容易・簡便であって、いかなる事例を選んでも調査結果に差異は無い。 5 自由面接法は、面接者が被面接者の反応や状況に応じて質問の形式や順序を自由に変えて質問し、会話を通じて対象から直接データを入手する方法をいう。
============================= <解答>
問題11 2 A ○ 正しい。 B × 誤り。アフターコーディングの必要がある。 C × 誤り、1つだけ答えを選ぶ。 D × 誤り、複数の回答を選ぶ *テキストP171等参照
問題12 2 1 ○ 3 ○ 4 ○ 5 ○ 正しい。 2 × 誤り、使用を避ける *テキストP176参照
問題13 5 1 × 誤り、ダブルバーレル質問は避けなければならない。 2 × 誤り。調査目的・課題の明確化が必要である。 3 × 誤り。調査員の洞察力や想像力が求められる。 4 × 誤り、調査結果が大きく左右される可能性が高いので、調査課題に適合する事例を慎重に選定しなければならない。 5 ○ 正しい。 *テキストP170、P193から参照
<ポイント解説> *ダブルバーレル質問 ダブルバーレル質問とは、1つの質問文に2つ以上の意味や論点を含んでいる質問、2つ以上の論点をひとまとめにした質問のことであり、調査票においては使用を避ける。 例として、「白や黒が好きですか? はい,いいえ」の質問では、「はい」の場合,どちらか両方かわからない。 また、(例)あなたがお持ちの携帯電話の機能やデザインに満足していますか? ○満足している ○どちらともいえない ○満足していない このダブルバーレル質問の例では携帯電話の機能には満足だが、デザインには満足していない場合は答えることができない。 このような場合は、「機能に満足していますか?」「デザインに満足していますか?」と質問を2つに分ける必要がある。
*ステレオタイプ語 これは、嫌悪感や反感を持たせるイメージを持つ言葉、プラス・マイナスのイメージを持つ言葉(固定したイメージがある言葉)は、調査票においては使用を避けるということである。
*選択肢法 「多肢選択法」とは、調査票の質問において、複数の選択肢の中から1つだけ答えを選ぶものである。 例:「以下の中から、もっともあてはまるものをひとつだけ選んでください。」
「複数選択法」とは、複数の選択肢の中から複数の回答を選ぶ。 例:「3つ」「3つまで」「いくつでも」「好きなものから順に3つ(まで)」など
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