社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
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2011/01/20 援助技術論等、事例問題対策3<練習問題>
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2008/12/19(金) ソーシャルワーク関連科目・ポイント <受験支援セミナーの復習・社会福祉調査5>
「援助技術論」ポイント <MGU 福祉士受験支援セミナーの復習・社会福祉調査5>

■質的調査・事例調査の特質 テキストP192
 事例調査は、質的調査(qualitative research)、定性的研究とも言われ、自由面接・インタビューや、観察、他にも文書(日記等)や映像、歴史的記録などの質的データ(定性的データ)を得るために、社会学、文化人類学などで用いられる調査方法である。
 これらの調査の手法は、社会の全体像の把握を目的とする社会調査としては有効ではないが、先行研究が少ない分野の研究のために、探索的な調査をする目的としては有効とされる。
*事例調査の特質は、少数対象の質的データを集約的に調査するものである。
@少数の事例が対象
A多数の側面を全体関連的に
B主観的・洞察的、柔軟性に富んだ手法を用いて
C質的データを多面的・動態的に資料収集、分析 
D主観的・洞察的に分析し一般化・普遍化を目指す方法である                    
 これら質的調査の目的は、現象や問題、事例の内面を記述形式で説明し、対象を理解することにある。また、調査対象の人物や集団の、歴史について詳しく記述し記録を残す目的等にもよく用いられる。
方法は、インタビューや観察等によって、被験者の行動、関係、文化等を描写する。

 量的な実証研究と比較し、現象等を深く研究することが可能である。未だ研究されていない分野や、新たな観点の探究に優れ、理論構築の基礎となる情報を提供する。しかし、特定の個人や小集団から質的データを収集するため、一般化は困難とされている。

■参与観察
・観察者自身が,観察される集団の一員として,日常生活に参加し,人々と関係を結びながら,そのプロセスのなかで生じる出来事を観察する調査法である。社会学者リンドマン(Lindeman, E.)によって命名された用語。主に人類学者や社会学者が行ってきた調査方法。
 参与観察を用いた研究では,人類学者マリノフスキー(Malinowski, B. K.)の『西太平洋の遠洋航海者』(1922),シカゴ学派とよばれる社会学者のグループによる一連の研究が有名。


●ブレインストーミング(BS)
*計画策定過程等における技法としてブレインストーミングがある。これは人々がもっている知恵や情報を出し合い自由に意見を述べ、互いに啓発しあって新しい独創的なアイデア、創造性を開発しようとする、グループディスカッションの方法である。ブレインストーミング法は、@批判厳禁、A自由奔放、B質より量、C結合改善がルールとされる。

●KJ法
*KJ法とは、川喜多二郎による、収集した資料の文章を要約し、似たものをまとめてグループ分けをし、文章化し、解釈する方法である。KJ法は、@カード作り、Aグループ編成、B図解、C文章化という基本的な手順に沿ってなされる。


<効果測定>
■単一事例実験計画法
・社会福祉の実践現場において過程評価と結果評価の両方を行うために実施される調査方法で,一事例で調査・分析を実施することができる。単一事例実験計画法では,援助開始前に分析対象となる行動や意識を一定期間継続的に測定し,援助終結まで分析対象となる行動や意識の測定が継続的に行われる。そして,援助開始前と援助開始後(援助開始から終結まで)で,分析対象となる行動や意識がどの程度変化したかを比較し,援助効果を評価する。

■集団比較実験計画法
・例えば「高齢者の生きがいの向上(結果)に対するグループワークへの参加(原因)の効果」を調べるために,グループワークに参加した実験群と参加しなかった統制群の生きがいを比較するといったように,因果関係を確認する際に用いられるリサーチ方法。因果関係を明確に確立するためには,独立変数(グループワークへの参加・不参加)以外は実験群と統制群が同じ条件である必要があり,誰が実験群に属し,誰が統制群に属すかを無作為に割り当てる必要がある。

■費用- 効果分析
・特定の事業(プログラム)を実施するために要した費用と,その事業の実施によって達成された効果を関連づけて分析することにより,効率性という基準に基づいてその事業を分析,評価する手法をさす。ただし,事業の効果をすべて貨幣単位で測定する場合は,費用- 便益分析とよぶのが一般的である。


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