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2008/12/16(火)
ソーシャルワーク関連科目・ポイント <受験支援セミナーの復習・社会福祉調査2>
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<調査全般に関連> ■従属変数/独立変数 年齢やADLなどのように,人によって(横断的に)異なり,一人の人のなかでも時間とともに(縦断的に)変化する要素がある。このようにバリエーションのある要素,あるいは変化する要素を変数とよぶ。そうした変数のなかには,別の要素あるいは変数が変化するとその影響を受けて変化するものと,他の変数の影響を受けないで単独に変化するものがある。前者を従属変数とよび,後者を独立変数とよぶ。
■クロス集計 ・例えば,性別(女・男)による介護体験の有無の割合の違いを調べるときのように,関心の対象となる2変数がともに質的データ(測定値が名義・順序尺度)の場合に,2変数のそれぞれの値(カテゴリー)を縦・横に配置し,値の組合せごとに研究対象の度数を記入することによって2変数間の関係を明らかにするデータ集計法。クロス集計表,クロス表,分割表などともよばれることもある。
■調査票(質問紙) ・質問項目を記載したアンケート用紙(質問紙)。すべての調査対象者が,同じ調査項目について回答するようつくられるもの。 調査票は、調査対象者が,その内容を容易に理解できる簡潔なものでなければならない。質問・回答形式には,回答を選択する選択肢法(多肢選択法,複数選択法),尺度を用いたリカート法,SD法,サーストン法,回答者が自由に記述する自由回答法などがある。調査票には,調査者が開発したものと,尺度としての信頼性・妥当性が検証されている標準化されたものの2種類がある。
2.質問紙調査の種類 *統計調査法による現地調査の手法は、主に質問紙を用いて調査する。
@配票(留置)調査法 (自記式) *調査者が調査票を配布、調査対象者自身が記入し、一定期間後にそれを回収する。 [長所]調査対象者の都合に合わせられる。 [短所]本当に本人が記入したかわからない。
A集合調査法(自記式) *調査対象者に一定の場所に集まってもらい、その場で配布・記入・回収を行う。 [長所]効率的に調査を行うことができる。 [短所]会場の雰囲気や集合的な効果が強く影響する。
B郵送調査法(自記式) 郵送にて調査票の配布・回収を行う(留置調査の調査員を郵送に代えたもの)。 [長所]経費削減できる。広範囲を対象にできる。調査者の人的影響を排除可能。 [短所]留置調査の欠点がより強まる。回収率が低い。
C個別面接調査法(他記式) *調査者が調査対象者に面接し、質問紙の順に口頭で回答を得、調査員が記入する。 [長所]誤記入が少ない。回収率が高い。設問の誤解が少ない。 [短所]資金と多数の調査員を必要とする。調査員の態度が調査者に影響する。
D電話調査法(多記式) *調査者が電話をかけ、質問を読み上げながら回答を得る。 [長所]経費削減できる。短期間・広範囲の調査が可能。 [短所]すべての人が電話を持っているわけではない。調査拒否の危険性が高い。
補足:インターネット調査(自記式) *調査対象者がインターネットのホームページ(フォーム)から直接回答する。 [長所]設計により、データセットの構築まで一気に可能。 [短所]機器利用率の問題。オープンに行う場合母集団の特定が困難。
* その他:FAX、E-mailなどを用いた方法。 郵送調査、電話調査、インターネット調査に類似。
3.質問紙法以外の調査方法 ◆自由面接法 *状況に応じて質問を変えて、会話を通じて対象者から情報を収集する。主に事例調査で用いられる。 面接者が対象者の反応、状況に応じて質問を柔軟に調整する。
■生活史 ・個人の人生が口述などの語りで表されたものをいう。こうした語りを収集,解読する質的調査法として生活史法がある。ただ生活史を聞く営みは,たんに個人の人生を再構成する次元にとどまらない。それは人がどのような問題を生き,どのような慣習や価値を大切にしてきたのかなど,語りをとおして人々が生きてきた生活文化に接近できる営みであり,人々の「生きられた知」「実践知」と出会い,その意義を考察できる重要な機会といえる。
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